mixiユーザー(id:232213)

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2020年03月04日21:44

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予習

コンサートやライヴの中止や延期は、よく聞く話になっていますが遂に我が身にも
降りかかってきました。先ずは美術館の調べと小磯記念美術館マンスリーコンサート。
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=e1f496fc061c8518d7e4d5c820a82253&owner_id=232213
続いて神戸市民交響楽団　第75回定期演奏会。こちらは約一年の延期です。
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=90254a7b21b9f85e8f1b26fc8b222ad2&owner_id=232213
尤も私は一観客に過ぎない訳で、前にも書きましたが生活が掛かっているとは言えない。
できる事は、その時その時の演奏に真剣に耳を傾け、熱演を讃えて拍手する、それだけ
かと詰まる所は思います。ゆえに漫然と聴く訳にはいかない。
今の所、大フィルの定期演奏会は何とかやれそうです。あまりに息が詰まりそうなので。
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=8c4378ea0fc0c676976018ed8731a02c&owner_id=232213
しかしながら普段あまり聴かない作曲家が入っている。ゆえに

イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882～1971)作曲
イタリア組曲
Ｖｎ：神尾真由子
Ｐｆ：ヴァディム・グラドコフ

神尾さんはチャイコフスキーの覇者でロシア音楽は広く弾かれている印象がある。
しかしながら、あまり録音を残されていない。破棄してしまうそうである。
その神尾さんの"Primo"というＣＤに収録されている。名の通りデビュー盤。
本曲チェロとピアノの版もあり、そちらは生演奏で聴いた事があるが、その時は一部であった。本曲はバレエ音楽『プルチネルラ』から編曲された。
第１曲のIntroduzioneなど大バッハみたいで分かりやすい。新古典主義の時代の
作品だから当たり前だろうと言われるかもしれない。確かにストラヴィンスキーは
カメレオンと言われる程、作風を変えてきた作曲家であったが、ストラヴィンスキーの音
が入っている。第２曲セレナータに出て来るピチカートなどもそうだが色彩が豊か
である。第３曲タランテラは一転、速い。元々はタランチュラという毒蜘蛛が語源の
イタリア舞曲。タランチュラは自身の身を守る為に毒を持ったトゲを放出する。
この毒を抜く為には踊り続けなければならないという俗説があり、そこから。
尤も「それは俗説ですよ。」と言わんばかりの音の連なり。第４曲ガヴォットで
落ち着くのかと思えば変奏曲。抑々、第１曲の変奏が本曲の主題になっている。
第５曲はスケルツォでPresto alla breveで物凄い速い演奏。
第６曲はミヌエット・エ・フィナーレでメヌエットで終曲、と思えば、やはり単純
には終わらない。こちらにもピチカート。同じヴァイオリンを用いる曲と云う点では
弦楽の為の協奏曲にも通じる。どちらも新古典主義時代の作品である。しかし
単純に古典に準拠するのではなくて、批判して吟味して時は皮肉っている。

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