mixiユーザー(id:206350)

2020年02月03日14:47

138 view

あなたと越えたい南無谷越え(前編)

去る土曜日は、千葉の山を歩いてきました。
と言っても、ピークハントではなく峠越え。
南房総市に有る南無谷(なむや)峠です。
フォト

南無…という名称でピンとくる方も多いと思いますが、かつて日蓮上人が鎌倉布教の為、この前の海から船出した事に因む、歴史有る地名です。

内房線岩井駅と富浦駅の間は、山が海岸線のすぐ前まで張り出しており、現在のR127は、その山裾を幾つものトンネルで貫きながら海岸沿いを走っています。
そんなトンネル堀削が困難だった時代、ここを越えていたのが南無谷峠の街道…という訳です。

更に山側にはJR内房線や館山道が有りますが、現在の内房線のトンネルは新たに掘り直されたもので、山側には旧南無谷トンネルが残っているよう。
関東大震災で崩落し、緊急補修後暫くは使われていましたが、新トンネルの開通で廃止され、岩井側坑口は半ば塞がり、内部は水没しているのだそう。

さて
岩井海岸駐車場にクルマを駐車。
フォト


フォト


フォト

対岸を見ると、雪に覆われた山?らしきものが…
ひょっとして富士山?
上が雲で見えていないだけ?

冬の房総を象徴するスイセンの花を眺めつつ、南へ向かいます。
フォト

小浦トンネル手前を右の旧道へ進むと、新たに開発されたような家々が…何やら南国的な雰囲気でした。
フォト


フォト

小浦漁港を横目に歩いて行くと、岩富トンネル手前でR127に合流します。
その合流地点でR127の向こう側を見ると、山側から道が降りてきており、こちらが南無谷峠への道です。
フォト

すぐに分岐が有りました。
あまりに近過ぎ、地形図に反映するようなレベルではないですが、ここは「房総の山歩き」の記述「左のモノレールの道」へ進みます。
フォト

もちろんモノレールと言っても観光用のそれではなく、かつて何かの出荷に使われていた物で、どう見ても廃線。
昨年、少し北に有る木ノ根峠を歩きましたが、ここでもその遺構を随分見かけておりました。
フォト

更に分岐が有りますが、間も無くしっかりした昔の街道となります。
つづらに登り高台に出た…と思ったら、ここが南無谷峠でした!
フォト


フォト


フォト

木ノ根峠は入口から峠まで意外に有りましたが、こちらは入口から10数分くらいでしょうか。
そして倒木は有るものの、さほど困難無く峠まで来る事が出来ます。
フォト

ソテツやランなどの中を歩いて行くと、すぐに簡易舗装となりました。
これらは自生していた訳ではなく、かつてここで栽培されており、その作業用に舗装したのでしょう。

…と思えば倒木が道を塞いでいます。
フォト


フォト


フォト

これは何だろう?
ヤマザクラ?
いや、いくら何でも早いか?
なんにしても、完全に倒れているにも拘わらず、今年も花を咲かせてくれた訳ですo(^o^)o
「首の皮一枚残った」状況でしょうか。

乗り越えるのは気が退けたので、端から迂回して突破!
フォト


フォト

ここも南国的で、何やら日本離れした光景です。

一難去ってまた一難、更に巨大な倒木が道や周囲を覆い尽くしており、その下の鋪装が全く見えません。
しかし、先の道が見えている為、どちらに向かうべきかは分かります。
倒木のあちこちを跨ぎながら突破(写真撮り損ねた)!

少し先から右手は谷となり、そこでは何かの耕作が行われているよう。
フォト


フォト

倒木もノコギリで処理されていましたから、作業は出荷の為、この辺りまでは軽トラが入るのかもしれません。

そして枝道もあちこちに…
おそらくそれぞれの畑への道でしょう。
フォト


フォト

切通を抜けると南側に展望が広がります。
フォト


フォト


フォト

海に見えるのは雀島と船虫島。
一昨年の年末、コイチさんらとツーリングした際、日没を眺めた島々…というか岩々です。
フォト

(その日没の写真)

因みにその岩々のを望む岬の名前は法華崎。
この辺り法華経関連の名称が多いよう。

ここからは下り。
フォト


フォト


フォト

耕作地を抜け、ソテツ畑?を遠目に見て下っていくと、やがてR127に出ました。

写真撮ったり、地図を眺めたり、「房総の山歩き」の記事(本だと嵩張るので、ページをコピーしてきた)と比べながら、かなりノンビリでしたが、それでも入口から出口まで1時間チョイ。
あっという間でした。

さて
クルマを置いた岩井海岸は右ですが、ここは左へ。
七面山へ向かいます。

こちらも名称で分かるとおり、身延の七面山から七面天女を勧請した法華経の寺院です。

R127に指導標が有り、続いて曲がった先にも有りましたが、その先には指導標が無い!
という事でまた地形図を確認…

なるほどこちらか…

内房線の小さなガードを潜り、左折するとぐるりと登って内房線に沿って南へ。
少し先を左です。
フォト

到着!
ここからは長い長い石段の男坂、つづらに登る女坂が有ります。
フォト

もちろん男坂を登りましたが、急である事に加え、コケで滑り易く、また崩れかけているところも有るので、女坂の方が良いかもしれません。
上を見上げる
フォト

下を見下ろす
フォト


本堂でお詣りして、更に上の奥の院へ。
フォト


フォト

こちらもお詣り。
ここからは東京湾が一望出来ます。
フォト


フォト


フォト


フォト


フォト

古の
安房の峠を
越え望む
妙なる山と
妙なる岬

男坂の階段は滑りそうなので、下りは女坂へ。
フォト


フォト

こちらも倒木により一部崩壊し、高巻きの暫定道が出来ておりました。

下って、今度こそR127を右に向かい、クルマへ戻ります。
そちらは長くなるので、また明日(^-^)/
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年02月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829

最近の日記

もっと見る