なんとなくタカラモノ。
ハハがまだしっかりしていた頃、市場の二階の普段履き靴店で、ハハのツッカケといっしょに買ってもらった赤いスニーカー。
お財布がワタシに移行してから、商店街に夕食を食べにいったとき、途中の貴金属店で見つけたマラカイト石をつかったピアス。
ワタシはこの石が結構好きでしばらくウィンドウにへばりついていた。
するとハハが「そんなに欲しいんやったら買ぉたるわ」と小銭しか入っていないお財布で言ったのだった。
ワタシはワタシの財布から(家計なんだけど)支払いをすませて、なんとなくハハが買ってくれたような気になってなかなか使えずにいるのである。
ピアスはうっかりすると失くすし。
スニーカーはしばらく履いてたんだけど「ハハが最後に買ってくれたもの」と意識して履くのをやめてしまってある。
そして、ここで思うのだ。やめときゃいーのに。
イモートがこういうことを感じることができないのは可哀想だなぁ、と。
思ったところで、鼻で笑いながらむかつくことを言われるんだろうケド。
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