監督が『君の膵臓を食べたい』と同じで相手役の北村匠海ですから、どうしてもこれと比較してしまいますね。モチーフも似ています。不治の病のヒロインに振り回される彼の心の中で、亡くなった後も生き続けたいというものだと思います。
また、墓参りのシーンから回顧していくという運び方は『いま、会いに行きます』を彷彿させます。
でも、ヒロインのセリフが中盤とラストとで変化するあたりは深いですね。ネタバレを覚悟で言えば、相手に忘れられなくさせてしまうことが怖い、あるいは申し訳ないという気づかいを最後は捨てて、私の代わりに生きてほしいといいながら幸せになってほしいという、思いっきりわがままを言い放つところが素晴らしい。何も遠慮なんかいらないんですよ。
そういう点で、秀作だと思いました。もちろん、原作もですが、ラストの空想でのデートのシーンでの永野芽郁が最高です。
映画の公式サイトは
https://kimitsuki.jp/
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