mixiユーザー(id:7170387)

2019年05月16日05:55

123 view

近海の魚が危ない


少し前、テレビによく出演している中原秀臣先生と墨田区でお寿司を食う機会があったので寿司がまずくなる話をします。寿司好きにとって「近海もの」といえば、食欲がわきますが、くれぐれも食べすぎにはご用心という話です。 日本近海で捕れた魚介類の多くが、人体に有害な「有機スズ化合物」や「放射能」に汚染されているというのです。

まず、有機スズ化合物とは劇物に指定されている毒性の強い物質なのです。この毒性に関する研究は世界中で行なわれ、マウスを用いた研究では強い急性毒性を示しました。また蓄積されると成長が阻害されたり、白血球やリンパ球が減少するといった慢性毒性が起きることも明らかにされています。

発ガン性や催奇性、人体にも危険な物質であるということは間違いないでしょう。養殖場から背骨が曲がった変形ハマチが大量に見つかって養殖ハマチの相場が急落したことがありました。最も多く見つかったのは、船のドックや造船所の近くです。変形のハマチの次はタイ。有機スズに高濃度に汚染されてしまった天然のカレイやスズキも同様です。

このままでは、食卓から安全な魚が消える日も遠くなさそうです。一目で変形しているとわかる魚が怖いのは当たり前ですが、変形していない魚にも同じ毒物が入っていると中原秀臣先生が警告しています。また、残念なことですが、海産物は特に放射性物質による汚染も考えなければならない時代になってしまいました。

水揚げされた魚介類すべてを検査するわけにもいきませんので、私たちが頼りにできる情報は産地表示だけです。それも偽装していないことを前提にするしかないのです。最低でも、東北、関東の沖合で獲れた魚は食べない方がいいと思います。海はつながっていますから、100パーセント大丈夫と言い切れるところはもうないのです。

私自身は紀伊半島から西は比較的安全と踏んでいます。瀬戸内海、山陰、九州で水揚げされた魚を選ぶようにすることを勧めます。とはいっても、東北で獲って九州の港に水揚げするというような例もあるので、注意は必要です。広い範囲を回遊する魚は水揚げされた場所だけでは判断できませんので、魚の習性でも知っておく必要があります。

例えば、カツオは東北のほうまで北上してから、また南下してきます。四国沖で獲れたとしても、初ガツオはいいのですが、戻りガツオは三陸沖で放射性物質を蓄えてきている危険性が高いので食べないほうがいいと思います。秋刀魚は、北上したらそのまま戻っては来ませんけれども、途中で汚染地域の三陸沖を通過するわけですからやはり危ないのです。

北海道で水揚げしているだけで、獲っているのはほとんど三陸沖です。北海道も、日本海側のほうはまだ安全なのですが、太平洋側はかなり汚染されています。私はもうサンマは食べられないと思っています。代わりにイワシ、アジなどを選んでいます。

イワシやアジは日本の近海ならほとんどどこでも獲れますので、産地が偽装されることもまずないと思っていいでしょう。相当悪意があれば別ですけれど、近海の小魚であえて偽装しても利益にならないので、偽装する意味がないのです。練り物も小規模な会社の物であれば、だいたい地元産の材料で作られていると考えていいと思います。

材料になる白身の魚は鮮度が重要ですので、わざわざ遠くから輸送費をかけて運んできても高くつくだけです。昔は北海道のタラをわざわざ取り寄せて練り物に加えたということはありましたが、流通にかかる経費もバカにならないわけで、今は通常はないと思います。加工食品ですから、むしろ食品添加物のほうが心配です。

タラというのはわりと深海にいる魚ですけれども、オホーツク海から下北半島のほうまで来て漁獲されるケースが多く、やはり汚染が心配されます。とはいえ、これは私の個人的な見解ですので、皆様はご自分なりの判断基準を持って選択していただきたいと思います。

誓って申し上げますが、私は漁業関係者の方々を困らせようなどという意図はまったく持っておりません。ただ、放射性物質による汚染は非常に危険なので、食の安全を守るという立場から注意をうながしたいだけなので、誤解なきようお願いいたします。

6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年05月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る