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2018年11月19日23:40

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「バルバラ〜セーヌの黒いバラ」単なる伝記映画ではなく…

バルバラ…学生の頃、シャンソンの好きな友人がいて、
数枚のレコードをプレゼントしてくれた。有名どころの
イヴ・モンタン、エディット・ピアフ、アズナヴール、
ジルベール・ベコー…その中に、バルバラの歌もあった。

もうレコードは失くしてしまったので、バルバラの歌が、
たくさん聞けることを楽しみに出かけた。

「バルバラ〜セーヌの黒いバラ〜」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=4610911
http://barbara-movie.com/

1930年生まれのバルバラ。10代前半の多感な時代に、
第二次大戦勃発。ナチスドイツの占領下にフランスで、
ユダヤ系の彼女も、転々として難を逃れなければならなかった。

歌うようになって、喝采されても癒せない孤独、
タバコ、麻薬…声を失ったこと。
そうした彼女の栄光と苦難の生涯の断片が挟まれていく。

この映画は、入れ子のような構造になっていて、
バルバラを演じる女優ブリジット(ジャンヌ・バリバール)は、
バルバラの歌を聞き込み、服装も似て、小さな癖も
そっくりに振る舞い、混然一体となっていく。

バルバラが憑依したかのようなブリジット、
ブリジットを演じるジャンヌ。挟まれるバルバラの映像。

監督イヴ(マチュー・アマルリック、実際の監督)は、
ブリジットに演技をつけながら混乱し、憑りつかれたように
バルバラにどんどんのめり込んでいく。

いつしかバルバラ彼女そのものを観ているのか、
彼女を描こうとした作品を観ているのか、
観客すら混然としてしまう。
評価は2分されるかもしれないが、面白い作り方だった。

バルバラの歌はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=q5QqzHHgROk

ーーーーー
(ちなみに、「エディット・ピアフ 愛の賛歌」の映画はこちら
https://mixi.jp/view_item.pl?id=888830

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