まあ現在の日本は貯金のし甲斐の無い国で、100万円預けても2千円位しか利子がつきません。
さらに定期にしてもほとんど改善しない悲しさです。そんな中読売新聞によると、
トルコ中央銀行は13日、主要な政策金利である「1週間物レポ金利」を6.25%引き上げ、
年24.0%にすると発表したそうです。大幅な利上げで、通貨・リラの下落を防ぐ心算みたいです。
トルコ中銀は「通貨安で物価の安定に大きなリスクが発生。
安定の為に金融政策の大幅な引き締めを決定した」と。
リラは今年に入って一時4割も下落、物価の上昇が激しくなっています。
リラ安は、アメリカ人牧師の拘束問題を発端にしたアメリカの経済制裁や、
中央銀行の政治的な独立性への懸念からも端を発しています。
通貨が下落して物価が上昇した場合の方策は中央銀行の利上げが常識ですが、
エルドアン大統領は「金利のわなには陥らない」などと、利上げを否定しています。
利上げ、エルドアン大統領の見解のせいか、タイミングを失した感が大きくあります。
こう言った政策は風邪薬と一緒で、初期症状にしか効果が無い事がほとんどです。
しかも現在、トランプ大統領の主戦場が中国であるため、アメリカ自体は結構雑な対応、
手っ取り早く片付けようと言う思惑がにじみ出ています。
一週間もので24%、南米諸国が60%台に突入しているので目立たない気もしますが、
それら諸国はすでに債務不履行に陥っています。
それだけの利子をつけるという事は、利子をつける側が、
それだけ通貨が下がる可能性を鑑みていると言う風にとらえられます。
傷口が浅いうちならちょっと苦しいのかな?で済むでしょうが、
24%ともなると、非常事態を世に曝け出す事になると思います。
トルコのチームに移籍したサッカーの長友選手は、ユーロだての報酬だそうで、
トルコ国民の心配に返礼し、トルコの通貨安が収まる事を願うと表明していました。
中華と違って要因に宗教政治が色濃く絡んでいる感じです。
何とかならないものですかね。
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