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2018年08月17日22:02

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番外「ビックアップル通信Ⅱ　その２」

「ニューヨークに何しに行くの」

よく聞かれる質問だ。

その場で細かい話を熱く語っても時間がかかるし、相手も面倒だろう。

なのでここでは思いっきり、旅の目的や成果を披露しようと思う。

空港に着いて、ホテルにチェックインした後、すぐさま向かったのはこのお店。

マンハッタンで最も有名で大きなアメコミ専門の書店だ。

今回の旅の目的の一つに、マンハッタンのオタク的書店巡りがある。

ガイドブックにも本屋さんの紹介はあるのだが、その視点でのラインナップは当然されていない。

需要の有無にかかわらず、その手のお店をちょっとまとめてみようと思う。

先に紹介した『Ｍ』は滞在中のホテルのすぐ近くに有り、ニューヨーク市内でも複数の店舗が展開しているので、とても立ち寄りやすいし、明るい雰囲気で怖くない。

店内には最新のアメコミマガジンがズラリと並び、関連書籍やグッズ、それに一部日本製のプラモデルなども置いてあった。

店のドアを開けるなり、すごく体の大きなブラザーが店員さん相手に大声で、特定の作品に対する愛を語っていた。

あ、ここだな、と思った。

次に紹介したいのは、全米（多分）に展開している大型総合書店の定番『Ｂ』だ。

小説や専門書はもちろん、児童書や写真集関連もあり、結局、米国で本屋と言ったらここになるだろう。

アメコミや日本の漫画の英語版も多く取り揃えてあり、それらを陳列している一角は、一目でそれとわかる現地の人々でにぎわっている。

私はこの店では雑誌コーナーを物色するのが好きだ。

日本に居ても本屋では、雑誌の立ち読みをしていることが多い。

車やバイクの月刊誌や、映画やアニメの情報誌など、米国にも似たような雑誌が発行されているので、自分の興味の赴くまま、同じように手を伸ばすことができる。

本来の習性そのままに振る舞えるので、非常に落ち着く。

おおおっ『ブ』じゃないかー。

日本では最近ご無沙汰で行ってなかったけれど、こんなところでも頑張ってんのね。

是非とも中に入らせてくれ。

ヤベェ。中のフォーマットは全く一緒だ。

下手をすると漫画コーナーなんかは日本のコミックスがそのまま並べてあったりして、まさにその空間が日本の『ブ』と同じ過ぎて、海外旅行している感が全くなくなる。

ホームシックになったら来るといいね。

余談だけれど、こういう日本の方が来られそうな場所には、ニューヨークにいる日本人向けの無料情報誌とかが良く置いてある。

日本食重視のデリ（コンビニみたいなところ）でも見かけるので、旅行者の暇つぶしに丁度良い。

アルファベットばかりの街並みに窒息しそうな人にもおススメ。

うーん、ニューヨーク版の『ブ』とでも言おうかしら、大型古本書店の『Ｓ』。

米国にも古本屋はあっておかしくないが、どんなお店か想像しずらい。

しかしながら実際に行ってみると、あまり突飛な印象が無く、すんなりと自然に溶け込める雰囲気のいいお店だった。

軒下でワゴンセールみたいのをやっているのも、神保町の古本屋街に似ていて嬉しい。

店内も明るくて活気があり、すごくいい感じ。

古書コーナーで皮張り装丁のシェークスピアとかを見つけて「おおっスゲっカッコイイー
」と感動してしまった。

『Ｓ』の隣にある『Ｆ』というお店。

書店というよりも、ＳＦを中心とした書籍やらコミックやら玩具やゲームなどを取りそろえた楽園。

ここで『ＡＫＩＲＡ』の６巻を今更ながら立ち読みする俺って、いったい。

近くにオフブロードウェイの劇場があったり、面白い仮装・衣装屋さんがあったりするので、この地区は、実は現地のオタ的に非常にアツいスポットなのではないかと感じたが、どうなのだろう。

楽園の次はオアシスともいえる『紀』だ。

和書、洋書ともに広く取り揃えてあり、書籍に関する日本製の雑貨や文具類も多く取り扱っているため、日本に居る時の利用環境と全く変わらない。

日本の月刊誌や週刊誌なども置いてあるので、英語ばかりのマンハッタン砂漠で日本語難民になった時に、ここに訪れるとかなり潤う。

私が足を運んだのが平日の昼間だったせいか、米国人の若人、特に学生風の人が多かったように思える。

若い白人女子数人がＢＬ棚を物色しているのを見ると、とても和む。

このほかにもう一軒、聖マークス通りという場所にアメコミ専門店がある。

前回のニューヨーク旅行で訪れたのだが、写真を撮っておらず、2年前の情報になるので今回は割愛する。

そんな風に、ここで紹介した以外にも、探せばオタオタしい店があるだろう。

特に今回は本屋をテーマに歩き回ったが、模型や玩具などを中心に捜索すれば、きっとその手の店舗が見つかるはず。

ネット検索しても、案外、こういうまとめ方したものが無かったので、ひっそりとここで最新情報を残しておくのもいいかも。

誰得。

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