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2018年07月14日19:47

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ステージで譜面台と格闘


係員が譜面台をステージに持って行く、いざ出番。ステージを見ると中央に譜面台が置かれているように見える。嫌な予感を抱きながらステージに出ていく。事前の打ち合わせと違って右手前に置かれているはずの譜面台が椅子の真ん前に置かれている。仕方がないので自分で右に動かす。慣れないステージの上ということと先ほどのリハーサルで急かされたことが頭に残っていたこともあり椅子と譜面台との距離を測らずに演奏に入る。

弾き始めるとどうも弓が譜面台に当たりそうだ。「少し近い」、かといって演奏を始めてしまったので譜面台を動かすわけにもいかない。やや窮屈な形で弓を動かす。最初の山場を何とか越えると次の緩い旋律を弾く前に2章節だけ伴奏のピアノだけ弾くだけの間がある。思い切って譜面台を動かそうとするが重いので少し以下動かない。後ろでは私の異変に気が付いた伴奏者が気を利かしてくれてかなりゆっくりとしたテンポで伴奏を弾いてくれる。おかげでややミスったものの新しい曲の展開に流れに乗ることができた。それでもまだ譜面台が近い。次に動かせるのは最後の仕上げの部分の手前にまた2章節ほどピアノ伴奏入る部分がある。そこでまたも譜面台を動かすと、伴奏者が再度テンポを落としてくれる。その間に再度譜面台を動かそうとするが今度は間に合わない。仕方ないしそのまま最終部に突入する。

もう少し大きく弓を動かしたいが譜面台に当たりそうなので少し控えめに動かす。それでも最後の難しい早いパッセージを何とか弾きこなし演奏を終わる。

かくして私にとって今年最大のイベントは上手く演奏するというよりはステージ上で風面台と格闘して終わってしまった。

ステージを降りるとお師匠さんが笑いながら「これも経験ですよ」と宣う。演奏途中で譜面台と格闘すというハプニングもあったが、それでも何とか途中引っかかることもなく最後まで弾けたので、良い思い出になりそうな発表会ではあった。

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