HONDAのカブ誕生60周年という事で、アメリカでスーパーカブ125CCが再販売されるという。
カブはひとつのシリーズとして世界で最も生産台数の多いバイクで、1億台以上作られている。
カブがすごいのはとにかく壊れない。
エンジンオイル代わりに水を入れて走らせたり、高いところから落としてみたりという動画が動画サイトに上がっているが、それでも走る。
さらに燃費が良い。
ステップスルーだからスカートでも乗りやすい。
この当時スクーターがあったが、2サイクルエンジンだった。
より大きなバイクは4サイクルOHVが主流だったがホンダは高回転まで回せるOHCで、しかもこんなに小型のOHCエンジンは当時無かったんじゃないかな。
ホンダは1959年にロサンゼルスにアメリカホンダを設立してバイクを売ろうと代理店を探すのだが、
「自動車社会のアメリカでバイクを売ろうなんて、エスキモーに冷蔵庫を売ろうとするようなものだ。」
と言われたそうだ。
エスキモーだって食物を凍らせない為に冷蔵庫は役に立つと思うが。
当時バイクと言うのはマーロン・ブランドの「乱暴者」の映画の様に、チンピラたちの乗り物という印象が強かった。
しかし1960年代初頭のアメリカで、わずかながらも車にバイクを積んで郊外に行き、自動車の入れないような道路をバイクで走って釣りなどのレジャーを楽しむ人たちが居た。
潜在的なニーズはあると考えたホンダはバイクのイメージを変えるために
「 YOU MEET THE NICEST PEOPLE ON A HONDA (ホンダに乗ると素敵な人達に会える)」
というスローガンで宣伝を打つ。
スーパーカブは老若男女にかかわらず乗って楽しく、便利な乗り物というイメージを広めた。
年間4万台以上も売る大ヒット商品となり、
当時の池田首相にジョンソン大統領が
「ホンダはアメリカ人のライフスタイルを変えた。」
とまで言うようになった。
そんなスーパーカブがアメリカで販売をやめたのは売れなくなったかららしい。
セカンドカー代わりに使われていたものが、本当のセカンドカーを使うようになったとの事。
それでもスーパーカブ愛好家は居て、アメリカでの再販売を願っていた。
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