セクハラもパワハラも、根っこは同じ。

一連の財務省セクハラの報道について、ワタシはかなりショックを受けている。

うすうす想像はできていて、わかってはいたことだけど、あれだけやいのやいの言ってても、いまだに日本の男性の意識というものがアンナ程度で、「女性を都合いいように使うことしか考えておらす、つらいことは黙って我慢しろ」というレベルであること。
あれでどうやって「一億総活躍」できるというのかｗ

当該事件は、も・の・す・ご・く　わかりやすいサンプルであるのに、それを己の身におきかえることもしないで、被害者女性を中傷するようなことがいっぱい出てきている。

今回の場合は、本当にものすごく単純な関係やん。
男性の方が立場が上で、女性は圧倒的に不利（「報道は権力より強い」とかいってる阿呆がいるが彼女はその時は１人であるし、言葉の使い方が間違っておる）セクハラであり、職場は違えどパワハラでもあること。

「女性記者は配置換えを依頼すればよかった」「男性社員も同じような苦労はしている」「１年半も録音していたなんてハニートラップじゃないか」云々・・・アホ抜かせ。

・配置換えは問題の解決にはならない。
別の女性記者に代わってもらって問題が解決するかどうかはわからないし、男性記者に代わってもらって問題が一時的に収まったところでそれは「解決」ではない。
問題の根っこは「立場の強いものがハラスメント行為を行っているところ」にあるのだから。
事務次官がホモセクシャルだったらどうするのだ（笑）。
男同士だけどセクハラでパワハラ。会社だって対応にもっと困るだろう。
事務次官が女性でオトコ好きだったら？　
「キミのチンチン触らせてよ」こんなこと普通に言ってたら痴女扱いされるわ。

文章の前後なんて関係ない。「キミのチンチン触らせてよ」も「オッパイ触っていい？」もこの文章だけでりっぱに「セクハラ痴漢行為」である。

・１年半も録音していたなんてハニートラップじゃないか
イヤイヤイヤ。
通常の女性というのは、痴漢やセクハラにあっても即座に「痴漢だ！セクハラだ！」と騒ぎ立てたりはしないものである。
「これはワザとだろうか？偶然当たっているだけなんだろうか？」とまず考え、あんまりしつこく不自然な場合に初めて確信を持つのだ。
痴漢冤罪というのも確かに多いんだろうが、すべての女性が痴漢冤罪に哀れな男性をぶち込もうとしているのではない。

今回の事件はセクハラにまちがいはないと思う。

でも「絶対的に逆らえない取引先のエライ人」と「営業担当者」という位置づけで考えたら、男性だって無縁のものだとは思えない。
思えないのに、男性たちには自分達の分身である女性記者を中傷している人がたくさんいる。

何も問題がないから黙っているのではないのだ。
問題にならないように（本当は問題なのに）黙っているのだ。

まぁ、ワタシはもうそういう場に出ることはないから、そんな理不尽で嫌な思いをすることはない。
だからどうでもいいっちゃどうでもいいんだけど・・・事件のコメントでみかけたエライ人たちのコメントは「今は昭和か！」と言いたくなるほど昔、それもワタシが本で読んだ昔の感覚と同じだった。だからワタシはショックをうけ、がっかりし、腹が立ち、「とっとと死んでしまえ」とまで思ったのである。

セクハラ被害者である女性の立場に立てないヤツラは、自分がハラスメントに会っても気がつかない（それはそれで幸せ）か、悩みぬいて自殺まで行っちゃうかもしれないのである。先に悲鳴をあげるくらいのことはしておかないと労災もおりないぞ。

けっして他人事ではない。
今のうちにみんなでしっかり考えた方がいいと思うけどな。

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■新入社員「セクハラ被害」を相談　「モテ自慢？」「なぜ拒否しない」バッシングで二重の苦しみ
(弁護士ドットコム - 04月21日 10:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=5080416