19時ごろ、お隣の奥さんから携帯に着信があった。
出てみると「クーちゃんが家の外をうろうろしている」というお知らせだった。
・・・そういえば、さっきクーちゃんを呼んだけどこなかったなぁ。
でも、あのときはモンと一緒に叱るかもしれない状況だったから、身の危険を感じてこないのかと思っていた。
あわてて玄関を開けると、尻尾をふるクーちゃんの姿があった。
お隣の若奥さんとおばさんの姿もある。
おばさんが外出から帰ってきたら、クーちゃんが玄関先で途方にくれたようにお座りしていたらしい。
玄関前の階段に前足をかけて、扉に鼻を近づけたりしていたとか。
車の通る道からは少し離れているので、よかった。。。
とホッとしてから、「なんでや?」ということを考えたところ。
*****
ワタシは毎日夕方1時間くらいのお使いに出かける。
その日もお使いに出かけて、帰ってきたら、家から少し離れたところで歩行器を押すハハとばったり出会った。
ビールを買いに行くつもりだったのであろう。
ちゃんと「ビール」というとワタシが嫌な顔をすることはわかっているのだ。
別に買いに行くのなら止めるつもりもなかったのだが、ハハは少し気まずそうな顔をしてワタシと一緒に家に向かった。
少し遅れてやってくるハハを置いて、ワタシは玄関の鍵を開けた。
扉をあける直前にちょっとイタズラを思いついたワタシ。
扉を開けると、手前にクーちゃん、奥でモンがまっていた。
「ただいまー。クーちゃん、オバチャンどこいったん?!」というと、クーちゃんは驚いたようにワタシに目を向けて玄関から出た。
もともとクーちゃんは、扉が開いたからといって外に飛び出す犬ではない。
ワタシがそういうことを言ったから、出て行ったのだ。
その後、ワタシが玄関口でモンの熱烈な歓迎をうけている間に、ハハが家に入ってきた。
多分そのとき、ハハがクーちゃんに気づかず扉を閉めてしまったのだろう。
実行犯はハハであるが、原因を作ったのはワタシである。
勿論その後、クーちゃんには平身低頭で謝り、「ちゃんとお家の近くにいてくれてありがとう」と礼を言った。
「誰がそんなことをー!」と怒りながら遡ったら、犯人は自分だったという話。
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