全線開通が遅すぎたことからして、だったのか。

三江線ラストラン 別れ惜しむ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5050841
今日、3月31日は年度の最終日だからか、「終わる」話題も少なからず発生する日ですが、JR西日本の「三江線」が今日をもって全線廃止となりましたね。島根県の江津駅と広島県の三次駅を中国地方きっての大河川である江の川に沿って結ぶ全線108.1kmの路線で、陰陽連絡鉄道の一つとして昭和初期から建設が開始され、昭和50年になって漸く全線開通が成った路線でした。しかし、全線開通以前から利用状況は芳しくなかったようで、昭和43年に当時の国鉄諮問委員会が「廃止すべき路線」として提示した「赤字83線」に当時の三江南線・三江北線の両方ともがリストアップされていたのだとか。それでも建設は継続されて昭和50年に全通しましたが、やはり世の中はモータリゼーションの時代に突入しており、急行など優等列車の定期運転が行われることはなく、ほぼ通学などローカル客による移動需要ばかりだったとか。
陰陽連絡鉄道路線と言う本来果たされるはずのミッションを担うには、やはり線形が良くなく、山陽と山陰をダイレクトに結ぶと言うことではなかったのも大きかったのではと思います。何度かの水害を乗り越え、都度不通と再開を繰り返してきた路線でし全線開通がなってもまた再開に向けたりしたようですが、やはり全線開通が遅くなりすぎたのが結果として重くのし掛かり、利用客も少なくなって、残念、かつ残酷ではありますが、「時間切れ」が宣告されたと言うことなんでしょうね。