ワタシのチチは大工仕事や工作仕事が好きだった。
器用に棚をつったり、家電製品を開けて直したりしていた。
子供のワタシはそれが面白くてそばで見ていたのだけど、ハナイキで小さな部品を転がしたり「これ、なあに?」と横から手を出しては「わからんようなるッ!」と頭をはたかれていた。
チチがいなくなって、ハハは当然のようにチチに頼んでいた用をワタシに振ってくるようになった(笑)。
るる
電球をかえたり、うごかなくなったリモコンの電池を替えるくらいのことならできるけど、高度なことを求められるとちと困る。
天井の高い位置にある(脚立に乗っても届かない)電球の交換とか。
そんなチチだったので、電動のものはないけど昔ながらの大工道具はけっこう充実している。
ふつうかんなとかハンダゴテとかないんとちゃうか。
もちろんワタシにかんなは使えないけど浮いてきた壁板を釘でとめるくらいのことはやっているのである。
「そういえばオトーサン、よくこんな感じで修繕してたな」と思いながら、仏壇から落っことした拍子にあしのとれた道具を糊付けしながら思った。
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