酔っ払い
藍屋は次々に旬のメニューを出すので 楽しみだし待ち遠しい。 今回、カニのメニューが始まって 早速 食べた。
そして、持ってきた藤沢周平の本を読む。12月の昼間、午後3時の藍屋には私しかいない。
足元は床暖房だし、顔馴染みの女の子がアイスコーヒーを運んで来てくれた。「ありがとー」目元のアイラインがしっかり入った女の子だ。
と、しばらくしたら突然 「なんだよ、ふざけんじゃないぞ」と怒声が。 無粋な!! 一体何事?
もう一人の女の子が 私の席にやってきた。
「あの子(アイラインちゃん)が 隣のコンビニに買い物に行ったら あの男性が付いてきちゃったんですよ」
なるほどね。目立つ娘だもん。 そして 男が怒鳴っている相手は 若い男の子の店員。こっちは なかなかのイケメン。 男の思考が 分かりやす過ぎる
男の子 「俺、なんにもしてないのに いきなり、、、」
店長がやって来て、酔っ払いの相手を始めた。 お手並み拝見。
男 「あの子(アイラインちゃん) いないの?」 「話、したいな〜」 「あの子、良い子だよ」 「あの子の時給 上げてやってよ」「客のニーズに対してだね、、、」
おお、英語が出たよ!
男の勝手な話に辛抱強く付き合う店長。 アイラインちゃんは奥に隠れて一切出てこない。 女の子が 私にアイスコーヒーを運んで来た。
え、2杯目なんだけど、、、。 帰らないで顛末を見届けろっ て事?
酔っ払いの言う事、ツッコミどころ満載で 面白いけど、本に集中出来ない。
それより驚いた話が 、
女の子 「あの男性、コンビニの前に犬を繋いだままなんですよ」
え〜 〜 こんなに寒いのに
室内犬だろうに 可哀想に
女の子 「犬、藍屋の方を向いて座ってます」
30分以上 粘って やっとアイラインちゃんを諦めて 帰る男に店長が玄関で一言。
「犬、忘れないでくださいね」
大爆笑
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