昨日、口がすべって、いや、筆がすべって、いや、指先がすべって?
ま、どっちでもいいんですが、
「つづく」みたいなことを書いてしまって、
後になってちょっと後悔した木村です(笑)
でも、喋りたいことも確かなので、
ちょっとだけ、今日もウラ話を。
衣裳合わせの日のことです。
私は最初から、大体自前のもので用意できて、
すんなりと決まったのですが、
予想通り、一番難航したのが、
フレディのような、つまりオカマちゃんの衣裳。
・・・と、真っ白な天使の衣裳。
どちらも自前では難しくて、
カラーチャイルドさんの衣裳をいろいろ着てみたりして、
あーでもない、こーでもないと、
試行錯誤が続きました。
再演なのでイメージはあるんだけど、
でも役者が違うと、また変わるんです。
で、この2人用の衣裳を机に積んで、
みんなでワイワイやっていたのですが、
ふと、フレディ役の野口大輔君が、
天使用に用意された、白いフワフワの帽子をかぶったのです。
「これど〜う? 似合う〜?」
たぶん、本人はお遊びのつもりだった、と思うんですが、
突然、みんなの視線が集中しました。
「あ・・・、これ、フレディ、いけるっ!」
そうなんです。
本当はこれ、カツラじゃなくて帽子なんです。
そして、天使用だったんです。
まさにひょうたんから駒で、どんどん話が進み、
結局、これはフレディがかぶることに。
平山美紗樹ちゃんの天使の帽子としても可愛かったのですが、
これで強烈なキャラクターのフレディ誕生となりました。
メイクもして、フレディちゃんが出来上がると、
女子たちに囲まれて、突然の撮影会が。
「いいよ、いいよ」
「うん、可愛い、可愛い」
・・・って、ホントなんだか、からかってるんだか(笑)
でも、ちゃんとポーズを決めるのは、役者の性。
しかし残念ながら、これも公演前には出せませんでした。
(撮っている方もみんな衣裳なので)
そうなんです。
衣裳って、ほとんど決まっていても、
まさか、というところから意外なものが転がり出て、
玉突きのように全部が動いていく、なんてことが、
決して珍しくないんです。
衣裳さんがいる公演でも、
「あ、これ!」
みたいな変更はいくらでもあります。
それでいて、完全に決まってしまえば、
その衣裳以外、考えられなくなっちゃうんですから、
面白いものです。
そして、もうひとつ、オマケの写真を〜。
霊媒師と用心棒のコンビ、撮影中。
霊媒師役の農塚誓志さんは、
コミカルな役が多いのですが、実はすんごくカッコいい人。
その写真をスマホで撮って、
ご満悦のバリモア婦人役、ガチコ(萩生田真千子)ちゃん。
こうして、衣裳合わせ&プログラム撮影は進んでいったのでした。
<おしまい
>
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