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2017年10月13日11:17

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注目! 千葉5区はマスメディア候補の激戦区なのだ

大原雄·2017年10月13日(金)

総選挙の序盤戦の情勢は? 
公示直後の情勢について、マスコミ各社の第一回の世論調査結果が出揃った。朝日新聞「自民堅調 希望伸びず」、毎日新聞「自公300超うかがう 希望伸び悩み」、読売新聞「自民単独過半数の勢い 希望伸び悩み」などという見出しが躍った。概ね皆同じ結果だったのだろう。大局的に見れば、野党候補乱立で「反自民」票が分散した形だ。組織選挙で手堅い自公優勢ということだ。小選挙区は、野党共闘で自公候補対野党統一候補という図式でどちらが勝つか、という選挙に持ち込む必要があると野党陣営の誰もが事前に言いながら、自公は原則というか鉄則、政治の常識通りに「手堅く」、野党は鉄則「逸脱」。これでは、野党に勝ち目は薄いだろう。世論調査の結果を見るまでもなく、最初から現政権は「堅調」なのだろう。しかし、安倍政権の思う壺、向こう4年間も、この人の思惑通りに政権を独占させ、今後も大手を振って、公私混同の道を邁進させてよいものだろうか。その前途にあるのは、邁進ではなく、「慢心」だ。これほど日本の民主主義の現状は、機能不全に陥ってしまっているということなのだろうか。

権力者が自らの「私事」を優先して、お友だちの既得権保持のために公私混同しておきながら、我が身に降りかかった火の粉を「国難」だと言ってのけ、遅れに遅れていた臨時国会を開いたと思ったら、一切の審議を拒否して、火の粉「退散」とばかりに冒頭「解散」をしてのけた。これは形式民主主義を装ったファッショ的な政治行動でしかない。それなのに、全国の有権者は、このまま、マスコミの世論調査結果通りの投票行動を本当にする気だろうか? だとすれば、これは安倍晋三という権力者がいう「国難(国家の難儀)」ではなく、本質を見抜かないままの有権者の投票行動そのものが「国難(国民の難儀)」ではないのか。「あんたが国難」という用語の矛先は、私たちの、我が身に降りかかってくるように、私には思える。いかが?

千葉5区には、市民連合と野党共闘の統一候補がいる。山田あつし。元朝日新聞記者。市民連合がリーダーシップをとり、市民連合を軸に野党共闘の統一候補とした珍しいケースだ。選挙に出るのは、もちろん、初めて。千葉5区は、千葉県の浦安市(東京ディズニーランドがある)と市川市の西部(万葉集で知られる「真間の手児奈」に因む真間川が4区と5区の境)で構成されている。総選挙の小選挙区には、3人が立候補している。自民前職は、読売新聞記者出身。希望新人は、NHKアナウンサー出身だという。つまり、珍しいことに、3人ともマスメディア出身。マスメディア候補の激戦区が千葉5区。ある意味で、今回の総選挙のメルクマールとなる選挙区なのではないか。ここで当選した陣営が、今回の選挙の全国的な勝利者となるのではないか、と私は思っているので、皆さん、千葉5区に注目! マスコミは、終盤戦に入れば、再び、世論調査結果を報じるだろうが、その時点では、「自民堅調 希望伸びず」という見出しが撤回され、正しい民意を反映した違う見出しが躍っていることを期待したい。

そういえば、私もマスメディア出身。元NHK社会部記者で、今はフリーでジャーナリスト(日本ペンクラブ理事)をしている。現役時代は、東京を始め、あちこちの赴任先で、国政選挙、地方選挙の取材を続けてきた。選挙結果の票読みをする取材記者、選挙番組のコメンテイター、選挙事務局(選挙取材の実務を取り仕切る)専従、当確判定を指揮する選挙デスクなどいろいろ関わってきた。選挙取材というと、今も血が踊るわけだ。このところ悪評が聞こえてくる政治部記者だけがNHK選挙報道の取材をしているわけではない。NHK選挙報道では、正しい民意を伝えてほしい。
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