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2017年09月10日15:25

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静かな生活

ついこの間までミンミンとセミが鳴いていたのが、チロチロとコオロギの声に変りつつある。

秋になると村上春樹の「1973年のピンボール」が読みたくなる。夏に「風の歌を聴け」を読んで、冬には「羊をめぐる冒険」を読む。というサイクルを気がつけば30年も繰り返してきているわけだけれど、村上春樹もいつの間にか“社会現象”になってしまって、ノーベル文学賞がどうとか、ハルキストとかいう不思議な人たちも出現して、今じゃ村上春樹好きですなんて言おうものなら、変態扱いされかねないことになっている。おかしな世の中だ。

まあネットの世界のことなんか、はっきり言ってどうでもいい。

最近はままってるのは、藤井聡太君の活躍に影響されての将棋だな。PCの将棋ソフトと一日一番、結構真剣に勝負している。レベル30の相手に10番やって3勝7敗くらい、それも「待った!」ばかりしての勝ちだからどうしようもないな。藤井君ブームで本屋の店頭に並んでる将棋の本を買ってきて読んだりするけれど、将棋には定石というものが何百も何千もあって、それをどれだけ知っているか、それを頭に入れた上での臨機応変の勝負だろうから、プロの棋士たちっていうのは一体どういう頭してるんだか、途方にくれちゃうね。

夕食食べて風呂に入って、自分の部屋の机に座ってインスタントだけどコーヒー飲んで、10時を回ったらウイスキーの水割りに切り替えてJAZZ聞いて。電子ピアノをぽろぽろ奏でてみたり。「主よ、人の望みの喜びよ」をもう何か月練習してるんだか、今だに全曲通しては弾けない。マッサージチェアーにもたれて映画やコンサートのDVDを見たり。日付けが変わる前に慌てて寝るという気分のいい生活。

20代の頃は翻訳の事務所に勤めて、双子の女の子と暮らす「1973年のピンボール」の主人公のような生活に憧れちゃったときもあったけど、もちろん現実の世界でそんなものは手に入れられるはずもない。とは言え、この歳になってそこそこの生活は手に入れられたかなと思う。

これで北朝鮮が余計なことして戦争とかならないようにと切に願うね。

今週の映画は「日本で一番悪い奴ら」(監督:白石和彌/出演:綾野剛、ピエール瀧)を観ました。2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。

カメレオン俳優として脂がのってきた綾野剛が頑張っていたと思う。実話が元ということで、よくぞ映画化したという監督の勇気も良し。映画として面白いかというとイマイチではあるんだけど。

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