クーちゃんは「家庭教師」になってから、若干キャラクターが変わった(笑)。
厳しくイジワルをするとかいうのではないけど、結構口うるさい(かもしれない…)。
そして、ハハやワタシが人間の食べ物をワンズにやろうとすると、そういう雰囲気を読むのは流石にモンより全然早くて「ちゃっ」と最寄の位置を陣取る。
ワタシもハハも食べ物をやるのは、クーちゃんを先にするようにしているのだが、そういうとき、モンが「あのモン」が、クーちゃんを恐がってか遠慮してかしらんけど、近くに寄ってこないの。
「モンちゃんもあげよ、こっちおいで」と呼んで、モンが近寄ろうとすると、クーちゃんが唸って怒る。
するとモンはそれ以上進めないみたい。
こちらから手を伸ばしてモンの口許にやろうとしても、その手の上の分もクーちゃんが取ってしまう(そして怒られる)。
意外である。
ワタシの中では、クーちゃんはマリアさんのように優しい優しい犬のはずだったのに、柿の種一粒であんなコワイうなり声を出すとは。
そして、ワタシのサンダルを片っ端から片方ずつボロボロにしていきながら「なんかありましたか?」みたいにしれっとした顔をしているモンが、そんなクーちゃんの言うことを聞いているとは。
モンがクーちゃんの言うことを聞いてるのは、喜ばしいことなのかも知れんけど。
「クーちゃん、あんたな、柿の種なんかぽりぽり食べててええと思てるのか? そんなカライもん。オバチャンもオネーチャンもあんたらにあげるときはちゃんと同じだけあげてるやろ? そんな意地の悪いことしなさんな。オバチャンのくれるもんやからいうて、ええ気になって食べてたらまた太って階段降りるのん恐くなるで!」というと、「自分にとって非常に都合の悪いことを言われている」ことはちゃんとわかってて、「もういいもん!」と向こうに行ってしまった。
クーちゃんは、柿の種一粒で12年つちかってきた「犬格」を否定されてしまったのでした。
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