尾瀬ケ原で泊まった山小屋はその名も温泉小屋。
有名な長蔵小屋に続いて出来た歴史ある山小屋です。温泉は３２℃の源泉を加温する掛け流し。ただ湯から錆びた鉄の匂いがするのが残念。環境保護で当然ながら石鹸類の使用が禁止されています。
泊まったのは７月の３連休前の金曜日でしたが、宿泊人数を食事時に数えてみるとシニアを主体に40人前後と意外に少ないのです。6人部屋を個室にするなど、どことなく閑散とした雰囲気でした。
途中の見晴地区や尾瀬沼の山小屋でも、同様に人が少ない印象です。どうしたんでしょうか？水芭蕉も終わった夏休み前の平日が理由かもしれませんが、4〜50年前の山小屋の混雑ぶりとは大違い。
登山ブームの一段落か、繁忙閑散の拡大か、う〜ん？一つには山小屋での相部屋を嫌う社会風潮や、可処分所得が減って宿泊費の割高感がありそう。ここでは9,180円、決して高くは無いのですが。
全国的にも山小屋は1泊2食で9千円位。ここは建物も安普請で床も一部傾いていますが、トイレは洗浄付。でも食材や燃料はヘリコプター空輸で、電気は自家発電で、スタッフも長期拘束で募集難。
そんなコスト高となる背景が知られず、料金比較だと観光地よりも割高に感じるのかも？そんな経営事情を推測していたら、玄関前に黒い建物とは不似合いの新しいデッキとチェアがあるのを発見。
リゾート風で良い感じ！早速チェアに疲れた体を沈め、暮れなずむ尾瀬ヶ原を眺めながらビールで乾杯。国立公園内の建築は厳しいとは思いますが、尾瀬をチョットお洒落に味わう新たな工夫です。
こんな斬新なアイデアで、厳しい経営環境を克服していって貰いたいです。
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