戦後GHQ(事実上の米軍)が、専用車両を種別を「急行」としていた。
戦前の鉄道省による国営鉄道の特急に「鷗」は「三等」があったはずで、国鉄も特急を復活するには「一等」「二等」「三等」をそれぞれ予定していた。
しかし、GHQは、自分達用の「急行」には、敗戦国と同じ「三等」なんて要らない。
GHQは「座席の階級が最上級」という意味で”Limited”を使った。
国鉄は”Limited Express”を「座席の階級が最上級」ではなく、「速さの階級が最上級」という意味で理解してしまった。
だとすると、現代で”Limited Express”を名乗ることがでるのは、九州ななつ星等のクルージングトレインを別とすれば
全席DXシートの近鉄特急「しまかぜ」「青の交響曲」等であろうか。
国鉄が「速さの階級が最上級の急行列車」である「特別急行」(即ち「特急」)を”Limited Express”と訳してしまったのだから、私鉄もそれに従うしかなかった。
結局、急行よりも上位の一番速い列車種別は”Limited Express”と訳することになってしまった。
ラッシュ時限定で停車する特急も出てくる。
そうなると、「通勤特急」や「区間特急」という派生系も登場した。
特急が止まるのと通過するのでは街の不動産価値は変わる。
うちの街にも特急を止めてくれ、が次々起こった。
阪急のボス、小林一三翁が「そこまで言うなら、全ての駅に止まるの電車に『特急』と書いて走らせとけ」と一喝した話がある。
後年、阪急は平成時代になって競合他社対策で特急停車駅が増えたのは皮肉である。
そうなると、「特急」より停車駅を整理した上位種別が必要になり、「快速特急」なるとものが走り始める。
しかし、”Limited ”より上位の名称が見つからず(作ったとしても、それは和製英語)、結局、快速特急にも英語で”Limited Express”と言ってしまうケースは多いようだ。
名鉄では
リミテッドの上があることになっている。
ちなみに小林一三翁が危惧した自身の阪急だと
神戸線と京都線で昼間時10分間隔で走る「特急」は勿論、「特急日生エクスプレス」「通勤特急」「快速特急」全て、英語では”Limited Express”である。
「特急」「通勤特急」は”Limited Express”で良いとしても(神戸線なら塚口の追加停車、京都線なら淡路通過・西院大宮追加停車)、停車駅が大きく異なり行楽客が多い「快速特急」「直通特急」は”Special Express”でもいいかもしれない。
本来は「急行」「快速」「普通」の3種類しかなかった。
急行
快速
特急
要望に合わせた派生系の結果はこうである。
準急
快速急行
区間急行
区間準急
直通特急
直通快速
区間快速
新快速
B快速
K特急
S特急
通勤急行
通勤準急
通勤快急
区間快速急行
極めつけは、神戸電鉄の「快速」
和訳すると………
「特急」は英語で”Limited Express”「快特」も“Limited Express” 駅案内板の謎を京急に聞いてみた
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4549038
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