少し前に村上春樹を日記のネタにしたからなのか、マイミクから「騎士団長殺し、読んだら感想頼む」みたいな話になっていて、頭を抱えていたのだけれども、丁度良く「騎士団長殺しが1分でわかる画像」というのを見つける。
村上春樹「騎士団長殺し」 1分でわかる画像がよくわからない
http://yaraon-blog.com/archives/100967
これが嘘ネタバレの可能性もゼロではないだろうけれど、フェイクにしては「村上春樹的な世界」の再現性が高すぎるわけで、おそらく本物のネタバレ画像。
「わかる画像なのに よくわからない」とネタにされているけれど、わけの分からないモノを出して、わけの分からない冒険をした挙句、特に説明もないまま投げっぱなしエンドというのは、村上の長編作品ではいつものこと。わけの分からない作品をまとめるのだから、わけが分からなくなるのは仕方ない。むしろ、この「1分で分かる図」を作った人は、よくこれだけ簡潔にまとめたなと感心。
「そんなわけの分からない作品を読んで面白いのか」みたいな話もあるけれど、多少わけが分からなくても雰囲気だけで読み切れるし、読書仲間と一緒に作品の解釈や分析を話し合うのも楽しいわけで、そのへんは好き好きだろうと。別に春樹を読めたからといって高尚な人物というわけでもないし、読めなかったからといって人生に困ることもない。文学なんて娯楽の一つでしか無い。
で、「1分わかる」で判断する限り、ビックリするくらいテンプレな村上長編。モチーフや表現したいことに違いは有るのだろうけれど、表層的なストーリーラインは「日常を失う→謎冒険→日常に戻る」と、これまでの長編とほぼ一緒。
ワンパターンの方が安心できるというファンもいるだろうけれど、逆にここまでワンパターンだとウンザリするファンも少なからずいるのではないか。
村上春樹の新作、酷評&絶賛噴出?「駄作」「真新しさない」「過去の作品を参照して執筆」
http://biz-journal.jp/2017/02/post_18152.html
まぁそうなるな。もっともハルキストは訓練されているので、酷評しながらも「ああでもない こうでもない」と解釈して楽しんでるのだろうけれど。
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