おおおぉお!
ヤフオクった「くりいむレモン」のノベライズが届いたぜ!
これ凄ぇんだよ。
「くりいむレモン」の第1作、「亜美ちゃんシリーズ」が、物凄い大ヒットになり、果ては劇場アニメにまでなった事は、前に書いたが。
この「旅立ち 亜美 終章」は、そのノベライズ…と言いつつ、亜美シリーズの骨子だけ借りて、オリジナル展開で結末をつけた超・傑作小説。
アニメでは、亜美ちゃんのエッチの相手として、ほとんど人格が描かれない義兄の宏や、プレイボーイの河野。
さらにはアニメではチョイ出の亜美の義母や、アニメには登場しない亜美の父親のドラマも描き切り。
「一夜の過ちで、家庭を壊してしまった少女」が、自立していく様を描いた、青春小説になってるのよ。
先にこのノベライズを読んで、「映画のくりいむレモンは、こんなに素晴らしい内容なのか!」と緊張までして映画を見に行ったら、全然、違う話で、「あらっ?」という出来だったのを、昨日の様に思い出します。
ノベライズを書かれた倉田悠子さんという方は、やはり、この一作目が相当、評価されたのか。
矢継ぎ早に「くりいむレモン」や、派生企画の「レモンエンジェル」のノベライズを執筆し、それがまたド傑作で。
ついには、オリジナルのファンタジー小説のシリーズも初めて、ラノベ黎明期を盛り上げましたが。
ある時を境に、プツっと消息を聞かなくなり。
マニアの間では、「あれほどの筆力だから、名のある作家の別ペンネームだったのではないか」と噂されていましたが。
最近になって、直木賞や芥川賞の候補になり、谷崎潤一郎賞や、川端康成文学賞を受賞した、稲葉真弓先生が、「若い頃、倉田悠子の名でアニメのノベライズを書かれていた」と告白され、(俺たち的には)、大騒ぎになりました。
「いや、有名作家の別ペンネームだとは思ってたが、大物すぎだろ」と。
ちなみに稲葉真弓先生は、残念ながら2014年にご逝去されました。
倉田悠子=稲葉真弓が判明してから、倉田悠子名義の昔の本も、中古市場で、やたら高騰したのですが、今回、比較的安く入手出来て良かったです。
しかし何事かを成す人は、やはり後年、凄い人になるんだねぇ。
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