相変らず「トランプ氏」は支離滅裂な言葉を吐いて居ます。此の人を見ていると、何だか18世紀の「ディープ・サウス」の大農園主の様な感じです。
教養は無いけれど、自分の欲望と才覚だけで、 大規模ワタ畑を手に入れた、田舎紳士 の様に見えます。すべて金が基準で物事を自分勝手に判断し、なとはずれな他人批判を繰り返して居ます。
一々例を挙げるとキリが無いのでその煩雑を避けますが、とにかく「クレイジー」の一語に尽きます。アメリカ人の半数以上の人が此の人を選んだのですが、此れを見ていると、現代民主主義の限界と言いますか、分断と不寛容に満たされたアナクロニズムを感じ、情けなく成ります。
ま、ひとり「トランプ」に限らず、最近の世界情勢は右傾化に事寄せた、手前勝手な言辞を弄する政治勢力が増え、社会に宜しからざる影響を与えています。
斯う言う事から見ると今の世界は、大きな転換期に差し掛かっているのかも知れません。
大きなスパンで見れば『大航海時代』を以って「資本主義」の時代の濫觴と言えるかと思いますが、近代資本主義は19世紀初頭に芽生えたと見る事も出来ます。
その資本主義は、幾多の変遷を経て20世紀に至り、第二次世界大戦以後、アメリカの台頭著しく、アメリカが資本主義の本山の様な存在に成り、片や「ソヴィエトロシア」共産主義との二極化の下冷戦時代が始まり、ソヴィエトロシアの崩壊の後、「共産主義に勝利した!」とおごり高ぶった資本の暴走によって、現代社会の混沌が見られるのです。
この様な中、アメリカがトランプに指導され、予てから彼が言って居る事を実行すれば、事は経済戦争だけで収まらず、武力を用いた本格戦争が始まらぬとも限りません。
そう成ると、アメリカが中・露どちらを相手にするにしろ、「アメリカのぽちに成っている日本」は格好の標的に成ります。
安倍首相は中・露の内の中国を封じ込め様と首脳外交を進めていますが、事は今一つ上手く運んで居ないのが現実です。
この混沌の時代、果たして世界はどう転ぶか気の抜けない様相を呈して居ます。
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