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2016年12月07日01:43

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今日のコンサート

今日は新日本フィル第567回定期演奏会@サントリーホールを聴いてきました。
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ストラヴィンスキー:
バレエ音楽「プルチネッラ」組曲
チャイコフスキー:
バレエ組曲「くるみ割り人形」Op.71a
プロコフィエフ:
交響曲第5番変ロ長調 Op.100
アンコール:
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」第2幕よりNo.14「パ・ド・ドゥ」
上岡敏之(指揮)

いや〜、凄い演奏でした。何年かに一度あるかないかの素晴らしいコンサートでした\(^o^)/
事実上の就任披露だった6月のマーラー「巨人」から半年、新日本フィルは「上岡敏之のオーケストラ」に変貌を遂げました。
知人から「上岡さんのロシア物はスゴい」と聞いていたので、期待パンパンでしたが、それを大幅に超えた「ZONEに入った」もう一人の上岡敏之がありました。オーケストラの隅々まで「上岡イズム」が浸透した濃密な音楽。
各個撃破に移ります。「プルチネッラ」では緊密なアンサンブルがまずは素晴らしい仕上がりです。そしてそこに歌心にあふれた美しいソロが花を添えます。わけても今春札響から移籍したオーボエの金子亜未さんが素晴らしかったです。新日本フィルのオーボエ、といえばこの20年古部さんが「顔」として孤塁を守ってきました。ことにここ数年は「相方」不在が続いていましたが、ようやく「相方」が登場。入団当初は硬さや遠慮が目立ちましたが、10月の上岡さん指揮の「運命」から一皮むけて明るく美しい音色と程のよい上品な歌心が前に出てくるようになりました。今回の「プルチネッラ」ではそれに強くしなやかな「芯」が加わったような気がしました。これで真に「首席奏者」になったと思います。終演後に金子さんに一枚撮っていただきました。ブラヴィ!
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チャイコフスキーはこの時期にはあちこちで演奏されますが、今回の新日本フィルは一味も二味も違いました。ダイナミックでシンフォニック。管楽器のソロもアンサンブルもキリッとお見事でした。
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プロコフィエフは圧巻でした。緩急とダイナミクスの振り幅が大きくスケール極大の第1楽章、疾走感満点の第2楽章、神秘的な歌と鋼鉄の歩みが交錯する第3楽章、それがすべて一つになってビッグバンとなる第4楽章、音楽の完成度の高いアッという間の45分でした。金子さんのオーボエはここでも素晴らしく、加えて重松さんの柔らかで美しいクラリネット、久しぶりの荒川さんのしなやかなフルート、実はプロコフィエフのキモである佐藤さんのダイナミックなテューバが素晴らしかったです。
そしてアンコール。これだけのためにトランペットが倍管になるというアンコールというよりプログラム追加のような「パ・ド・ドゥ」。交響曲一曲に匹敵するくらいの聴き応え充分の濃厚な演奏でした。
とにかく濃ゆくて胸がいっぱいになりました。今後の上岡新日本フィルから目が離せません♪

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