■放射線不安の声相次ぐ=国避難解除方針に住民―飯舘村
(時事通信社 - 06月12日 17:01)
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政府は12日、東京電力福島第1原発事故で全村避難している福島県飯舘村の住民への説明会を福島市内で開き、7月1日から帰村に向けた準備宿泊を開始し、2017年3月31日に避難指示を解除する意向を示した。これに対し、参加した住民からは放射線への不安の声が相次いだ。
説明会には、政府の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長らが出席。参加した住民約90人に対し、宅地の除染が15年6月で一巡し、農地なども今年12月までに終了する見込みであることなどを説明した。
住民からは「(国の解除基準が)なぜ年間20ミリシーベルト以下なのか」「帰村してからも農業をしたいが、これからどうなるか分からない」などの意見が出た。
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この20mSv/y はよく分からないな。
短期的には50mSv/y、長期で5mSv/y あたりがひとつの判断基準だと思うのだけれど、20mSv/y となると安全なんだか、結構、無茶目なのかは分からない。雰囲気だけで言えば、20mSv/yはやはり危険な部類だろうと思う。
もちろん、若い人と年取った人では、安全度に対する許容も違うからなんとも言えないんだけれども。
たしか自然環境で世界中でもっとも高い場所で10mSv/h と聞いていたから、その倍をどう見るべきか。大丈夫という説と危険という説があれば、どちらを alternative できるかはよう決められない。
ただし、あらゆる場所が20mSvということはないんだろうし、最大でも20mSv/yにならないから許可されたと思うんだけれども、最近の政治家、官僚の無策、無能ぶりを見ていると、あんまし信用もできない気もする。
放射線というのは目に見えないけど、同じ目に見えないなら、病原菌の方がよほど大変であって、放射線というのは、ガイガーカウンターさえ持っていれば、必ず見つけられるものである。
という意味では付き合いやすい部類には入るわけだし、そう簡単に世界中に拡散しないのも、この放射線を捕まるのは簡単で、隠し通すのはかなり難しいという性質に支えられている。
実際に311以降にはガイガーカウンタ片手に町を歩き回った人たちのおかげでいくつもの危険個所が見つかったりしたし、中には、何十年も前から庭に埋められていた放射線源も見つかったりしたんである。
では飯館村の実際はどれくらいの線量なんだと探してみるが、あまりいいサイトはなかった。
https://www.f-map.biz/radiMap_iitate/html/list が遅いけど、一応全データがある。
おおむね、人の暮らし居ている場所は5mSv/y 以下くらいになっているようだが、一部には、20mSv/y の場所もあるようだ。
しかし、早く帰村したい人にはGoサインが出てもおかしくないかも知れない。しかし、まったく元の状況とは言えない状況であるし、放射性物質が土の中で固定化しつつあるとはいえ、雨などでどこに溜まるかは分からない。昨日まで2mSv/y だった場所が急に20mSv/yになる可能性もゼロではない。
つまり、ある日急にある場所の線量が高くなる可能性は想定しておかないといけない。
つまり住むのは無理ではないが、まだまだ上手に放射線と付き合ってゆく必要がある、という事だろうと思う。それにかかる費用は東京電力なり、国などの補助も必要だ。
あとは外部被ばくと内部被ばくを上手に調節してゆくことになるだろう。当然だが、畑でとれたもの、山菜などの植物、イノシシなどの野生動物などには注意が必要である。
だが、放射性物質はやはりこれも簡単で、測定していないものは危険、測定しているものは安全とはっきりとしている。このあたりは、食中毒よりもよっぽど適切に運用できるのである。
まぁ、不安が絶対にぬぐえないのだから、こういう時には誠実に、あとは科学データと科学的行動がものをいう、と思うわけだ。
もちろん、100mSv/y でも安全と言う人がいることだって知っている。10,20の数値よりもくよくよしたり心配し続けるほうがずっと健康に悪いという話も知っている。そりゃ、そうかも知れない。だが、その是非はやはりよく分からない。
それでも、戻れるだけの科学的根拠があるなら、少しだけ賢くなって上手にやっていけばいいと思う。逆に言えば、無知でいるつもりなら(ソクラテスのいう無知ではない!)、戻らない方がいいと思う。
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