夫婦の共通点

　君をのせて　

来月の本番を前に
にみりが楽譜無しで弾けるようになり、
私も　たどたどしいながら
暗譜で弾けるようになりました。

でも、あと１００回弾かないと自分の曲には
なりそうにない。

それにしても簡単ながら
この曲の展開の良さはどうだろう。

まず　リピートした時　オクターブ上げることで
無理なく、しかも大きく展開し
（大丈夫　大丈夫　ホラ、同じ指だもん。　そしたらもうココまで弾けるんだよ　と、にみりを励ます事ができた）

それから　はっきり変わるんだけど後半の
ドレ　ミーレミソ　レーソソ　ドーシドーミー　ミー
の部分の伴奏で　
最初から３番目の音。

右手の「ミ」に対して
左手が「ド」というのはわかる
ミ　とド　は相性が良くて仲良しの音だから

でも　次の部分の最初の「レ」に対しては「ソ」
次の頭の音「ド」には「ラ」

「ドに対して　ラ？　？」

ここ「ラ」なの？
鉄壁の和音の「ソ」とか　「ミ」じゃなくて？

意外で、覚えにくい場所だったけど
今　弾くと　「君をのせて」の中で一番好きなのが
この　「ド」と「ラ」がぶつかる場所。　

この一音が一番好きな音になった。

こういうのは　他の曲でもあって
「ああ　ここ　この音」
と思って　何度もその「ぶつかる音」を出して
陶酔する　（笑）

すごいよなあ　
この音をここで使うというのが
などと思っていたら

漫画「のだめカンタービレ」の中で
オーボエの黒木君とピアノで伴奏するロシア人の彼女が
一緒に楽譜を見ていて「この音」　と、言って二人同時に　
一個の４分音符を指差す場面があったのを思い出した。

たぶん　その一音が
二人が大好きな、共通の音だったんだろうな。

この二人、あとで結婚するしね。

私と夫にも　共通の一音があったはずだが、
だからこそ結婚したんだけど、
一体何だっけかな？
　　

４０年の長い歳月の中に溶け込んでしまった。