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2015年12月21日17:33

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映画 コードネームU.N.C.L.E

コードネームU.N.C.L.E   ガイ・リッチー監督

‘70年代にテレビでやっていた海外スパイドラマ”0011ナポレオンソロ”を
スタイリッシュでスピード感溢れる映像が魅力のガイ・リッチー監督が
映画化ということで今年最後の映画鑑賞に!

東西冷戦最中の1960年代前半。
CIAのナポレオン・ソロとKGBのイリヤ・クリヤキンは
女ボス・ヴィクトリア率いる核兵器拡散をたくらむ国際犯罪組織を制圧するために、
長年の政治的対立を超えて手を組むことに。
思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである、
行方をくらました科学者の娘ギャビーを仲間に入れ、
核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。

冒頭のカーチェース、バックに流れる黒っぽいロック、
スピード感溢れるカメラワークが、
キタキタキタ〜って感じで初っ端から引き込まれます。

そして最初から最後まで見どころ満載のアクション、
ハラハラドキドキでどんでん返しありのストーリー、
二人の性格の違い(元犯罪者で重度のプレイボーイ?VS堅物にして短気)と
当時のアメリカ(CIA)&ソ連(KGB)のお国柄と組織の意地の張り合い(武器やスパイ術)が
ユーモラスに絡み(KGBの秘技”KISS”立ったままの状態で20分失神させる技には笑った)、
さらにギャビーのCUTEさやヴィクトリアの美悪女の魅力で楽しまさせてもらいました。

上陸作戦の場面での画面分割のカメラワーク、時間遡り演出、
最初と最後の赤を効果的に使ったタイトルバックなど監督の得意技もキレキレ。
主役二人とギャビーの当時のレトロなファッションもスタイリッシュ。

音楽も今時珍しい電子音のない、生のリズム隊の黒っぽい腰にぐっとくる曲
(フルートによるバッキングがねっとりとした熱さを感じさせてくれたり)が満載で
気分を盛り上げてくれます。
映像に音楽に、さすが今回も私のツボを十分刺激してくれました。

男前の主役二人がそれぞれ違ったキャラをカッコよくそしてユーモアたっぷりに
魅力あるヒーローとして上手く演じてたし、
ヒロイン・ギャビーはめっちゃ美人って感じやないけど、
ヘップバーンを思わせる顔立ちで(ローマのトレビの泉の階段のシーンもあるし)、
酔っ払って踊るとこなんかすごく可愛いい。
クリヤキンが敵の組織に乗り込む偽装でギャビーの婚約者を演じるけど、
この堅物男が少しづつ彼女に惹かれていくのも納得、
そして物語のええアクセントにもなってました。

最後のライバル二人の選択はなかなかええオチやったし、
次回を思わせるエンディングで、3人の次の活躍が楽しみになります。
ギャビーはどちらを選ぶのか?の恋ネタも楽しみ。
途中から出てきたヒュー・グラント扮するイギリス人諜報部員も
イギリス人的ユーモア?を発揮してたし、次作ではもっと出番が増えて、
三国のスパイ三つ巴の意地の張り合いが展開されるのでしょう。

ガイ・リッチー監督はちょっと低迷(マドンナと結婚期間)してた時期を、
”シャーロック・ホームズ”2作で盛り返し(但し、同時期に作られたテレビ版には負けてる)、
今作もシリーズ化されそうで(ホームズ3作目とどっちが先かな?)
完全復活って感じで喜ばしいですが、素晴らしかったデビュー作の
”ロック、ストック、ツゥー・スモーキンバレルズ”みたいな、
オリジナル脚本の作品も頑張って欲しいもんです。

ちなみに原作のテレビドラマ・0011ナポレオンソロ(原題はTHE MAN FROM UNCLE)、
小学校高学年か中学の頃にやってたのは記憶にあるけど、
こんなおもろい話だったのならちゃんと見とけばよかった。
当時の海外ドラマは宇宙大作戦(スタートレック)とかマッシュはよく見てたけど。

同じスパイ物で同時期に公開している007と比べて、宣伝含め地味な印象ですが、
予想以上にスカッと今年の映画の〆ができました。

https://www.youtube.com/watch?v=rV3vsj4HzZo




BS&スカパーで見て良かった映画
バクダット・カフェ 太ったおばちゃんが主人公?って最初は思ったけど、
          最後はすごく魅力的でした。
幕が上がる  平田オリザの原作がよかったので気になってた作品、
       モモクロさんたちがそれぞれのキャラに合ったなかなかの熱演で、
       高校演劇部をきちんと描いた青春成長物語映画として楽しめました。
       ”銀河鉄道の夜”をどう自分たちの作品にしていくかの苦悩と
       最後の劇でどう表現されるかというキモが小説ほど明確でなかったのが
       ちょっと残念。顧問の黒木華がよかった。
       しかしモモクロは百田と玉井以外はほんま普通の顔ですな。
黒い十人の女 市川崑の往年の傑作、光の陰影による演出がスタイリッシュな白黒映画、
       当時の日本を代表する美人女優たちが悪女を熱演、怖いです。
ふがいない僕は空を見た 高校生と関係を持つ主婦・田畑智子と
            貧乏と祖母の介護抱える窪田正孝が熱演。
            登場人物誰もが不幸を抱える重い話ながら、   
            最後の出産シーンで少し救われる。
            M.ウィンターボトム監督の”ひかりのくに”を思い出しました。
  

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