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2015年09月30日22:42

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【アニメ感想】 心が叫びたがってるんだ

みなさん、こんばんは。連雀です。

さて、まだ上映中の映画「心が叫びたがってるんだ」についてです。
感想と言うよりも独り言です。
ネタバレもあります。独り言ですから。


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実は、この作品については、特に感想とか言わないでおこうかと思ったりもしました。
なんだか、よく分からないところがあるのです。

まず、前売券を購入したのは半年ほど前のことでした。
その時点ではほとんど作品についての情報はなく、ただ「あの花」のメインスタッフ再結集とか書いてあって、ならば観に行くだろうと前売券を購入しました。

その後、少しずつ情報が出てきて・・・だんだん興味を失ったりもしました。
特に、あの「予告漫画」はヤル気を奪われましたね。
私のキライな「胸糞系」に近い何かを感じたもので。

それでも観に行ったのは・・・このところ立て続けに映画の前売券を無駄にしていたので、今回は絶対にちゃんと消費しようと思っていたからでしょうかね(;^ω^)

観に行ったのは9月の連休の最終日。最終日とは言え休日なのでどうかと思ったのですが、一時間前でも、まだプレミアムシートが残っていました。109シネマズでは、会員は通常料金でプレミアムシートが利用できるのです。となりの席には初老の女性が独りで来ていました。やはり、全体の客層は若かったので、ちょっと意外な感じです。

ま、私だって、他人からみたら「初老の男性」でしょうけどwww


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まず、上記した「よくわからない」ですが・・・

劇場でスクリーンを観ている時も、後からストーリーを思い返しても特筆するようなところはなく、展開にも驚きはなく、まあよくまとまってるね、くらいの感想しかないはずなのです。

でも、何かの拍子に、ふと涙がこぼれたりするのです。

いわゆる「感動大作」ではないことは間違いないのです。
なんなら、退屈な「中学生日記」の延長線上と言ってもいいくらい。
でも、ふと胸に刺さるところがあって・・・

この辺は、さすが「あの花」スタッフ、さすが長井監督、さすが岡田マリーってことですかね。

まず、ヒロインの成瀬順ですが、「玉子」の呪いによって人と話しをすることができない・・・なんてエキセントリックな設定なのに、彼女の悩み、彼女の望み、彼女の夢は実に凡庸なんですよね。

これは主要人物である田崎大樹も同じです。彼も恵まれた運動能力で弱小チームに一人で甲子園の夢を見させるほどの能力に恵まれるなんてチート設定なのに、持っている悩みや、現在の行き詰まりは極めて凡庸。誰でも理解できるし、すぐに共感できるもの。

その一方で、無色透明な主人公である坂上拓実!彼の抱えている心の闇は、なかなか表に出てこなくて視聴者には理解しにくい。と言うか、自然に視聴者の視線と同化してしまうので、拓実がそうであるように、視聴者もそこに悩みや障害があることに気づかない構成になっている。

この設定は素晴らしいと思いましたね。

拓実と似ているのはサブヒロインの仁藤菜月。この子も、主要な四人に入っていながら、共通している「言えない想い」を抱えていることをなかなか視聴者に悟らせないようになっています。

この辺はすごかったな。分かってしまえば「なるほど」なのですが、でも観ているときはドキドキしました。


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当たり前の中のドキドキと言えば、主に成瀬順によってですが、それでもまず実行委員に選ばれた四人の意識が変わることで、クラスのみんなの意識が変わっていくところとかも実に良かった。

実際にはそんなことはないのですけどね。

でも、そんなことがあって欲しかったと、そんなことがあって欲しいと私自身が思っている、思っていたことがあったのでしょう。意識しないまま、その部分がひどく反応したのかな?

それだけに、地域交流会でミュージカルをやるなんて突拍子もないことが徐々に形になり、普段は交流なさそうなクラスのメンバーが一つの目標に向かって走りだすさまは、実に感動的でした。

本当に良い作品でした。


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