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2015年08月02日23:02

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12

マーシャルアーツ映画DVD鑑賞記
『12 TWELVE』

イギリス製の闇格闘物。

6人のスポンサーが、各2名づつのファイターを出場させ、トーナメントを争う。

つまり、12名のファイターが、最後の一人になるまで戦う。

負けたファイターは勿論、去り。
手持ちの2名のファイターを失ったスポンサーも、去る。

最後の一人まで勝ち抜いたファイターと、そのスポンサーには、莫大な優勝賞金が転がり込むが…。

そう、ここには余計なドラマは存在しない。

闇格闘映画を見るたびに、「またか」と思わされる、八百長の持ちかけとか、ヒロインが人質に取られて負けを強要されるとか、陳腐なドラマは存在しない。

「不良」「軍人」「ホームレス」「警官」「囚人」とか、必要最低限のキャラクター付けをされたファイターたちが戦っていく。

「秘密結社」という東洋人がいるんだけど、ニュアンス的には「ヤクザ」だよね(笑)

俺の一押しは、エロい格好で戦う、巨乳の「教師」。

普段は、少年院で、荒くれ共を教えているぞ!

役者も無名な人が殆どなので、誰が勝つのか、ほんと、予想出来ない。

しかし、みな、結構、動けるのだ!

よくネットの批評だと、「ドラマを廃し、格闘だけで映画を進めるのが良い」と言われ。

僕も初見の時は、そう思いましたが。

見返してみたら、必要最低限の情報だけで構成されたドラマが、凄くいい。

もう、後のない人たちが、参加してんだよね。

ガンのお母さんの治療費を稼ぐ為に参加した「警官」と、外国で働いて、両親に仕送りしてる「外国人」のバトルなんか、ドキドキしちゃうもんね!

また年長者は結構、ギスギスしてるのに、若い出場者同士は飲みに行って仲良くなっちゃうとか、切ない。

自分が怪我させた相手のお見舞いに行くとか。短いシークエンスがとにかく効いてる。

決して馴れ合いはしないんだけど、なんというか、合宿免許の参加者に芽生える友情みたいな、ファイター同士の、かりそめの絆が凄く切ない。

この手の闇格闘物にしては珍しい、清廉で真摯なイメージが独特。

好みが分かれると思いますが、俺的には傑作です。



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