という訳で見ましたよ。「リトルトーキョー殺人課」
いやあ、面白かったなあ!
まず監督が『コマンドー』で、全世界の中学生を魅了したB級アクションの帝王、マーク・L・レスターなので。
テンポよく、サクサク進み、観客を飽きさせない。
なにかというと、すぐドルフとブランドンの元に、チンピラ達がきて、叩きのめされるので、爽快!
敵のボスのケイリー・ヒロユキ・タガワがドルフの親の仇だとか。
クライマックスをリトルトーキョーのお祭りに設定して映像的な派手さを出すとか。
手堅い!仕事が!
主演はドルフと、「ブルース・リーの息子」ブランドン・リーという、まさに当時、上り調子の二人だし。
そう言った、実力のある人たちが作った、「狙った見せ場」と。
狙ってやったのではない、「キテレツな勘違い日本描写」が相まって、もう、凄まじい事になっています。
なにかというと、日本刀を振り回して首やら手首を切り落とすケイリー・ヒロユキ・タガワとか。
ケイリーに貞操を汚され、切腹しようとするヒロインとか。
囲炉裏と、五右衛門風呂と、布団をかけてない炬燵があるドルフの隠れ家とか。
その五右衛門風呂で、ドルフがヒロインとお風呂に入るとか。
(外人はそんなに、女性と風呂に入りたいのか?)
襲撃してきたヤクザに、ブランドンがショットガンで応戦するのに、かたくなに手裏剣で応戦するドルフとか。
銭湯で刺青男たちが大乱闘(スモウレスラーもいるよ)とか。
『ブラックレイン』で松田優作もしてた、指詰めとか。
オリエンタル幻想を掻き立てる奇天烈日本描写が満載です。
クライマックスの、ドルフの勘違い特攻服(裃に「闘魂」ハチマキ)が、普通にカッコ良く見えてしまいます。
アクションに関しては、ドルフもブランドンもいい動きをしてますが。
敵に強い人がいないので、一撃で倒してしまい、丁々発止の立ち回りがないのは惜しい。
ただ、クライマックスで、ブランドンが銃を落としてしまい、敵と素手の組手をやるあたりは、わかってる!という感じです。
(特に苦戦せず、アッサリ勝ちますが)
ドルフは、お祭りのパレードの中、ケイリーとソードファイトを繰り広げ。
なんかよくわからない看板にケイリーを串刺しにしたら、看板から花火が吹き出し、グルグル回って爆発する、という、最後まで、狙ってやってんだか、素のボケだかわからない見せ場が満載です。
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