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2015年04月15日20:56

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【第53期十段戦五番勝負第4局】

■高尾が勝ち最終局へ=囲碁十段戦
(時事通信社 - 04月15日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3372804

高尾紳路十段に伊田篤史八段が挑戦する森ビル杯第53期十段戦挑戦手合五番勝負(主催:産経新聞社)第4局が4月15日、東京都千代田区「日本棋院」で行われた。
結果は高尾紳路十段が167手まで黒番中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻した。終局は16時6分、持時間3時間のうち残り時間は黒番の高尾が40分、白番の伊田が4分だった。
第5局は4月22日(水)に東京都千代田区「日本棋院」で行われる。

● 高尾十段、カド番を凌ぐ ○
http://www.sankei.com/life/news/150415/lif1504150006-n1.html

シリーズも後半戦へ突入してクライマックスを迎えつつある本局、黒番の高尾十段が星と小目に対して、白番の伊田八段が2連星でスタートした。
黒は中国流に構えた後に右上をケイマに締まって、白は左の上下をケイマに締まった。
黒が左辺を割り打ちし、白は下から詰めて二間ビラキを催促してから左上を受けた。
その直後に黒が3三へ入った。
白は、やや意表を突かれたかもしれなかったが、左上が一気に難解な情勢と化して戦いが勃発!
何時でも即、コウを仕掛ける事が可能な状態で保留となった為に波乱含みで打ち手が進む。
上辺で白が妥協せず、厳しく迫った為、遂に黒がコウを仕掛けざるを得なくなった。
石数が少なかったせいもあってか、コウはすぐに終結して左上が白地となって、黒は上辺で白を分断して右辺との連絡を果した。
これによって、中央で黒と白の次の戦いへと移っていき、相変わらず、この周辺が急場となっている状況である。
お互いに整形しながら、相手を攻めるという応酬が続いていた中で、黒が10の八へ厳しく追撃したので、また大変な状態となってしまった。
白は右辺へ向かって懸命の凌ぎを余儀なくされてしまう。
部分的には、二眼確保が確定していない状態の中で下辺での折衝が始まった。
右上から上辺にかけて、黒地が少しずつ確定していき、左下で白地が少しずつ確定していく。
白は、8の五での後手生きを強いられ、右上の5子が持ち込みとなってしまい、苦戦模様が漂う。
黒、4の九も手堅い一手だった。
中央で最後の勝負手の如く、戦いを挑んだが黒は眼形が豊富な為に捕獲が困難な情勢で、打開が難しいという状況が続く。
最後に右下へ入っての荒らしを決行したが成立せず、遂に戦意を喪失してしまった。

これで、高尾十段はタイに追い着き、フルセットの大熱戦となった。
高尾十段は、前局のリベンジの如く、厳しい打ち回しで、白を潰してしまったという力強い一局だったという印象だ。
敗れた伊田八段は、最終局に全てを賭ける事になるが、握りでどちらが黒番(白番)になるかで、当然ながら、作戦も変わってくる!

栄冠は、どちらに輝くのか?

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