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博士の愛した数式
著者 小川洋子
全く、数字に弱い私としては、
う〜ん まあまあかな という印象。
この本が最近話題の、本屋さんで働く人が選ぶ、本屋大賞の
第一回受賞作品とは知らなかった。
面白かったのは 数学者 藤原正彦による解説のほう
最近、私は 解説をよく読む。
本編より 先に読むこともある。
さて、その解説文、
本を書く為に、数学者の自分に取材に来た作者に対して
「小川さんと言えば芥川賞を取った純文学作家である。 純文学は売れないものと決まっているが、数学者が主人公ではなおさら売れまい。そんな小説を書く者は世界のどこにもいない。 純文学作家というのは売れそうもないネタを見つけるのがうまい人種なのだろう」
「数学者が主人公ではなおさら売れまい。」
もうここで声を出して笑ってしまう。
こういうセンスが大好きだ。
この本は 解説者の予想に反して よく売れて
映画化もされた。
しかし数学者の役をやったのは寺尾聡。
寺尾聡 と言えば 私にとってはサングラスを掛けて
「ルビーの指輪」を歌う人だからなあ。
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左近の桜
著者 長野まゆみ
こっちは ハードカバーでなんと定価が1300円の本。
しかし これこそ売れまい。
というか映画化は無理。
男が男を・・・
という内容だもの。
しかし 「さこんのさくら」は語呂がいいし
なんだか聞きおぼえがあるぞ?
ひょっとして すでに映画化?と思ったら
それは、「右近(うこん)の橘(たちばな)、左近(さこん)の桜(さくら)」で、
古くは平安時代に始まった言い方。
現代の身近なものでは、お雛様を飾る時、
(お雛様から見て)
右側に「ミカンの木」
左側に「桜の木」を飾る、という事だった。
作者は 古い言い回しや おや? と思う言葉をよく使っているので
そこは楽しかったが・・・
男が男を・・というのは 頂けない。
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