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2014年12月22日23:07

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今日の「信長協奏曲」

信長(サブロー)と浅井長政との会見でのぶつかり合いは、まさしく現代の倫理観と戦国時代の倫理観のぶつかり合いといってもいいでしょう。
それを上手に浮き彫りにしていました。

それにしても脱糞家康君(脱糞自体は史実なのですが)、昨日の「軍師官兵衛」の寺尾聡の家康とどうしても重ならない。
その「官兵衛」では濱田岳もぐっと二の線で晩年の善助を演じていましたが、その善助がそのままスライドしてあの時代(征夷大将軍になった後)の家康だったらと一所懸命想像しようとしましたが、めげてやめました。

そういえばもう一人、浅井長政君も、「官兵衛」では黒田家武将の井上九郎右衛門でしたね。
でもこちらは濱田善助と濱田家康が違いすぎたのとはと対照的に、両者(長政と九郎右衛門)のイメージが同じ過ぎてすぐには気づきませんでした。

サブローも17歳でタイムスリップして、このころは41歳。
最初は31歳の小栗君が高校生役? と驚いたのですが、今では実年齢をはるかに上回っている役を演じているんですよね。

最後にサブローは自分が信長になったわけがわかったと言っていましたが、自分は別の意味でその言葉をかみしめました。
私の小説「虫愛づる平安京女子高生」のモチーフでもあったのですが、すべてが必然ということ。
現代人のサブローがタイムリップしたことで歴史が変わってしまうどころか、逆にサブローがタイムスリップしたことによって今我われが知っている歴史通りになっていく。
もし、サブローがタイムスリップしなかったのならば、歴史は大きく変わってしまっていたということになるのですね。

戦のない世を作るという点では、残念ながら信長はそれを果たし得ないわけで、昨日の「官兵衛」で炎上する大坂城を眺めて家康が「これでようやく戦のない世が到来した」とつぶやいたのを思い出しました。
本当に戦のない世の中を作るのは、あの脱糞エロ本家康君なんですよね。
ま、それも束の間、近代になったらもっと大規模な戦争へと日本は巻き込まれ、本当の戦のない世はそれを乗り越えた20世紀後半になってからやっと実現するわけです。
ところがそれも日本国内のみの話であって、地球規模ではいまだに戦のない世の中は実現していないんですよね。

長政の死とお市の救出のあたりは史実通りでしたけれど、信長(サブロー)が長政を救出に入るあたりから独自設定の世界に入っていきました。
今までは茶々のみがクローズアップされて、下の二人の妹はあわや存在スルーかと思いきや、今日はちゃんと浅井三姉妹そろって出てきましたね。
長政は娘たちを通して血が受け継がれていくことを願って死んでいきました。
残念ながら長女茶々のこの秀頼の末路はご存じの通り。
秀頼の子は男の子は大坂の陣後に殺され、女の子は尼となって一生を過ごし、血は途絶えました。
次女の初は子がなく、三女の江から徳川将軍家が続いていくのですが、江の血をひく流れは、七代将軍家宣で途絶えています。
江の娘は帝の中宮となって、その所産の内親王が即位して明正天皇となります。
長政も自分の娘の流れから天皇が出るとは思っていなかったでしょう。
浅井長政こそが徳川三代将軍家光の外祖父で明正天皇の外曽祖父なのです。
もっとも明正天皇は生涯独身であられ、その血は現代の天皇家には流れていません。
(上記の件、「軍師官兵衛」のレビューとかぶっているかもしれません)

そして、これからどうなるのよと、いかにも波乱万丈な終わり方で、中途半端に終わったアニメ版の「続きは月九実写版で」という感じだったのと同様に、こちらでも「続きは劇場映画で」という感じですね。
映画を見なければ本当の結末はわからないということなのでしょう。
だから、映画、絶対見るぞ…と思っていたら…
ところがその映画も…な、な、な、なんと封切は、い、い、一年後?
長すぎる!

ということで、来年の今頃、その映画版のレビューをっ書きますので、お楽しみに。
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