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2014年04月24日22:50

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【介護】 こんなん、書いてみた。

2月14日、大阪に雪が積もった日。
私は通勤途中に凍てついた道路で転んで、後頭部を強打して救急車で運ばれた。

幸い大事には至らず、そのまま帰宅できたが、たったそれだけの事で、私はしばらくの間、とても不安で怖い日々をすごすことになった。

「母の介護をしながら勤めを持って生活する」。こんなありふれた事がほんの少し歯車が噛み合わなくなっただけで、簡単に崩壊する。

私は、救急車に乗ってる間中「母をどうしよう」「人見知りの激しい犬をどうしよう」ということばかり考えていた。自分のことなど全く考えてなかった。母と愛犬の預け先を確保してからでないと、私は入院することなんて出来ないのだ。

「介護生活を送る」というのは、そういうことだ。

どんなにしんどくても、つらくても、介護する人間は倒れることは出来ない。それだけで「普通の日々」が破綻してしまうからだ。(同じことが子供を育てている人たちにもいえる)そんな事を考えると、居てもたっても入れないほど怖くなった。

なぜ、真面目に一生懸命生きているのに、そんな些細なことでウチの暮らしが崩壊せねばならないのか。怖くなったあと、猛烈に腹が立ってきた。でも考えて腹が立つと頭が痛くなるので考えるのを控える・・そんな毎日だった。

そんなときに限っていろいろな出来事が複数同時に発生して、私は「パニック障害」になった。

自分が今まで当たり前のようにすごしてきた生活が、どれだけ儚いものの上に成り立っていたのか。自分たちを取り巻く沢山の人たちの、どこか一箇所でもうまく生活がまわらなければ、私の生活がたちまち破綻してしまうことに気がついてしまったから。

我が家は母と私と犬の2人と1匹の生活だが、それぞれを取り巻く人々の生活のどこかで、誰かの生活が上手く回らなくなると、まるで「バタフライ・エフェクト」のように、それはある意味ではおもしろく感じてしまうほど簡単に、我が家の生活は破綻するのだ。

介護職という「仕事」として我が家にかかわってくれている人たちの【労働環境】や【労働条件】の問題(ブラック企業やうつ病や自殺なども含む)や、彼らの【家庭】が不安定な場合は、被介護者に対する態度にも表れる。不機嫌な態度は被介護者をおびえさせ「不安定」にしてしまう。

介護家族を含め、被介護者にかかわるすべての人間の「家庭生活」が安定していて円満でないと、被介護者とその家族が「困る」のだ。

それでも現在、介護職についている若い人たちは「認知症とはそういうもんである」という、認知症を介護しているのなら誰でも知っているようなことを知らずに仕事についていることが多い。(だから「いくら言っても覚えないから」と虐待や殺人になる。認知症とはそういう病気なのだから当然なのに。)

介護家庭、子育て家庭に限らず、「仕事と家庭生活」以外に何かひとつオプションがついたら、周囲の協力が必ず必要になってくる。 そういうときに「差し伸べられる手」が、当人にどれほどありがたいものなのかは、経験した人でないとわからない。少なくとも「介護家庭」と「子育て家庭」に、周囲の少しの思いやりの目があれば、どれだけ助かるだろう。彼らは決して「自分は何もしないから助けて」と言っているのではない。「自分でも頑張ってるけど、それでも足りない分は助けて」と言っているにすぎない。

助けてもらったら、自分以外の人が困ってたら助けるだろう。 それがどれほど助かることか、うれしいことか、分かってるから。 そして善意は循環していく。

この辺になったら、助けを求める側も求められる側も「人として」な話になってくるのだ。。。

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施設を作ることも大切なことだが、みんなが知りたい(でも知るのはコワイ)『認知症』のことを、もっとオープンにして、介護する側の心得というか、「認知症ってこーいうもんなんだ(忘れるものなのだ)」という大前提事項をすべての人に知ってもらいたいと思う。

施設だけをつくって、ソコに放り込めるようにしたところで、その中での虐待の可能性はあるし、今あちこちである(すべての介護サービスがそうだとは思ってない)ろくな社員(介護職員)教育もせずに、一人当たりの介護人数が多かったり、シフトがむちゃくちゃだったり・・・そういう、介護職の【労働条件】みたいなのを見直さないとアカンのだ。 現状のままでは、心ある、経験値のある介護職から順番に、介護の世界から離脱していくのではないかと、心配している。我が家の生活は、そういった人たちにお世話になることで、かろうじて成り立っているのだから。

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ハハの介護を日々行って、同じ境遇の人との交流も増え、介護先輩の話を聞くと、もっと怖い「介護の現状と将来」が見えてきた。【このままでは5〜10年で今の介護制度は崩壊する】。

しかし、最近の若い人たち(将来介護する立場の人たち)には、この現実問題が実感できてなくて、「介護をするときに一番大切なこと=認知症って身障者ってのはこういうものだ=プライドが高く、何度聞いても忘れてしまうものだ」という、介護に就く前に頭に叩き込んでおかなきゃならないことに気が付いていない。だから「どうして何度言ってもわからないんだ!」とイライラして虐待してしまうのだ。
介護職には、【働く人】という一面もある。【働く人】である以上、そこには彼らの【生活の安定】が必要になる。

心ある介護職の人たちは、仕事に対して彼らなりに悩んだり試行錯誤してくれている。しかし彼ら自身もまた、いつ【家族介護】の日々を迎えるかわからないのである。

【働く人】の援助、援護のために【介護施設】や【介護制度】があって、それを利用すれば【働く人】も援助は受けられるが、そういうところも【介護職員】を雇っており、雇ってる会社には当然【利潤】が絡んでくる。

そうなると、巷で言われているような「介護と共有できる共生社会」にはなれない。ここでは悪い循環が始まるのである。

だから、私は自分の新しい日記(http://mixi.jp/show_profile.pl?id=20270607&from=navi)の中で、いろんな方向からそれらのことにかかわる人達の意見を書いてもらって「介護の抱えている問題」を洗い出したいと思った。洗い出して、これから始まる介護地獄の恐ろしさに気が付いていない若い世代と「自分には関係ない」と考えているすべての人に「オマエのオムツは誰が替えてくれるのか?」という問いを突きつけたい。

 そこで皆さんに訴えたい。
■ 『認知症』の介護度が下がるのって、おかしくないですか!
■ 介護職についている人たちの生活が安定させないと!
■ 介護の技術的内容も必要だけど、心得的内容もちゃんと教えないと!
■ 労働組合で仕事の確保だけしていても、生活と両立できなかったら意味がない!
■ もっと安定した社会を! このままでは、足元から崩れ落ちていきます!

以  上

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えへ。
なんですか、チラシになったんでしょうか、直訴状になったんでしょうか(笑)。
ワタシは今日はおやすみだったので、わかんないんですが、こんな原稿を出しましたww

「いいたいこと」は「えらいこっちゃ」であり「ボーっと他人事みたいな顔してるボンクラどもよ、ちゃっちゃと考えンかい!!」であり、若い人たちに対しては「準備しなはれ」である。

しかし、そう書くわけにもいかないので、なんかモヤモヤとしたまとまりのない文章になっているのである(笑)。
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