ああああああ。
オネーチャン、大ショックである。
今日は、仕事サボってタカラヅカに行く予定だったのである。
くりかえそう、「予定だったのである。」
今日は平日なので「11時くらいに家をでて、宝塚でご飯たべよー」と思っていたのである。
ハハをデイサービスに送り出し、たまった洗濯物を片付けて、「はー、やれやれ・・」・・・・・フェイドアウト。
気がついたら開演時間であった。またやっちまった。
勿体無い。コレをやると非常に精神的ダメージが大きい。
はっきしいって、介護してるより大きい。
* * * * *
夕方、ハハが帰ってきて「なんか外に食べにいこう。オカーサン今日は作るのしんどいわ(←作っているような作っていないような・・)」とか言ってるうちに、ウンコ王子がやってきた。
7月から1ヶ月泊り込みで実習にいくので、7月分のお小遣いを前倒しで請求にきたのだ。
基本的には、ウチは小遣いは月初払いである。
しかし、コイツは前月末払いだと言い張り、ワタシは家計簿を見せて応戦する。
最後に「7月はオレ実習でこっちにおれへんし、来年の留学費用ためてるから、金ないねん」とオネーチャンの母心に訴えてくるのである。ヒモか、オマエは。
この分では、1年間に13〜14ヶ月分の小遣いを渡してしまいそうだ。
気をつけねば。
ハハが「お腹が空いた」というので、「なんか食べにいこか」ということになった・・・しかし、ふと台所をみるとハハが買ってきた「助六寿司」と「納豆巻」と「コロッケ2こ」と「鶏の唐揚」と、冷蔵庫には「スモークビーフ」があるではないか。
本当に困ったことに、買ってくるんだけど食べないんですわ。しかもワタシは納豆がキライ。なぜ「ネギトロ巻」とか「おにぎり」にしないのか
たっかい観劇チケットを無駄にしたワタシが言うことではないが、機嫌の悪かった私が「これ、食べてから」と言うと「これ、イランねん」という。なんでイランもんを買ってくるのだ。 むきー
すると王子が「ほんならこれ食べてから、食べにいったらええやん」という。
ハハも王子には弱いので、イヤイヤではあるが納豆巻をちまちまと食べて、ワタシはいなりずしと唐揚を食べた。
ついでにクーはおとといの残りのいわしフライを二匹分も食べた。タナボタである。
最近王子はあちこちお店を開拓しているらしく、王子のお勧めの鍋屋にいった。
まぁ、ピリカラ鍋である。赤い鍋ね。
で、オーダーを決める間の王子とハハのやりとりが漫才のようで、笑えた。
王子は最近理屈で攻撃してくるので、ハハに勝ち目はない。
ハハ「オバチャン、鶏皮・・」
王子「無理やって。もうこんだけ頼んでるねんで? 絶対残すやん。勿体無いやん。」
王子「オレ、タコの唐揚」
ハハ「オバチャン、鶏皮がほしい」
王子「無理! オレは絶対食べヘンで?一人で食べや?」
・・・なんでも頼みなはれ。お金を払うのはワタシである。。
ハハがお手洗いに席をはずしたとき、王子がワタシに聞いた。
王子「オバチャン、いつもあんなんなん?」
ワタシ「だいたいそうやな」
王子「なんで外で食べたいのに、おすしとか買ってくるん?」
ワタシ「さぁ・・O公園にいったら、近くのファミリーマートで買ってくるねん。
けど、買ってくるだけで食べへんねん。」
王子「勿体無いやん」
ワタシ「そうや。困ったモンや。」
ハハが戻ってきたので、話はそこで終わった。
カレは小学生のときに、学校で習ってきた「認知」という言葉を使いたかったのか、ハハが物忘れをしたときに「オバチャン、認知とちゃうか?」といって、えらくハハを怒らせたものだが、ハハに本格的な「認知症」という診断がくだされた日、最初にそれを打ち明けたのはカレであった(たまたまウチに来てたからなんですが)。ワタシはオムツを替えてきたカレの前でビービー泣いたものである。
王子にしたら、物心つく前から我が家に来て、オバチャンはカレをおんぶして家事をしていた(笑)。
親父が生きていたころは毎週末のように、どこかに出かけるのにつれていってもらっているので、ちょっと我が家には頭が上がらないところがある(笑)。
実の母親には、結構口汚い言葉でケンカしているのだが、我が家ではそんなことはなくて・・・そして王子は年寄りに優しい。
そんなオバチャンが「認知症」になって、どんなふうになっていくのか、見ておくことは彼にとってはいいことじゃないかと思ったりする。
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