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2011年03月01日07:12

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ＳＬ冬の湿原号、Ｃ１１逆向き重連運転に乗車（旅の総括付き）

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冬の釧路の名物列車「ＳＬ冬の湿原号」の運転も６日までとなり、終盤を迎えている。

２月２６日から昨日までの３日間だけは転車台でＳＬの向きを通常とは前後逆にした逆向き運転が行われた。

中でも、昨日はＪＲ北海道が保有するＣ１１型蒸気機関車、171号機と207号機の２両とも連結した「逆向き重連」で運転された。

古い機関車だから、重連運転する際は１両の機関車の操作だけで２両とも制御できる「重連総括制御」機能などない。

２両それぞれに機関士が乗り込み、別々に操作する必要があるのだが、うまく操作しないとぎくしゃくしてしまってスムーズに運転できない。

前後の機関士が息を合わせて操作する「協調運転」が必要で、ＳＬの重連運転は熟練を要する。

出力を上げたり、変速したり、ニュートラル運転に切り替えたりする際にはその都度汽笛で合図しながら操縦するから、機関車１両での運転よりたくさんの汽笛を鳴らす。

しかも、先頭の機関車が合図の汽笛を鳴らすと、続けて次位の機関車も同じ合図の汽笛を鳴らして応え運転していくから、客車に乗っていても２回ずつ汽笛が聞こえる。

これが重連運転の醍醐味の１つで、ひときわ「汽車に乗っているんだな」という実感が湧き楽しいから、重連運転にはぜひとも乗りたい。

今期は１月３１日に１回重連運転が行われ、乗車して重連運転を楽しんだが、重連２回目の昨日は機関車の向きが逆向きだし、やっぱり乗りたかった。

キャンセル待ちで指定券も取れたし、月曜日だが仕事の休みを取って「逆向き重連」に乗ってきた。

釧路11：09発
↓ＳＬ冬の湿原号
標茶12：24着

釧路で乗り込むやいなや、込む前にすかさず２号車にある売店で釧路の地酒「福司」のワンカップとスルメを買い込む。

車内に設置されている暖房用のダルマストーブに乗せる。

スルメを炙るとキューっと丸くなってくる。

座席に戻り、焼き上がったスルメを肴にワンカップをちびちびやりながら標茶に到着。

標茶では入れ換え作業を眺めてから、折り返し時間の間に昼食。

ここでは焼酎を１杯。

13：52発
↓ＳＬ冬の湿原号
釧路15：10着

復路は、取れた指定券自体が売店のある２号車だったから、やっぱり「福司」と蒲鉾を買ってまた１杯。

復路の座席が取れた２号車は、昭和２７年製の旧型客車スハシ４４で、シートピッチは狭いが、窓枠は木製だし、釧路までレトロな乗り心地を楽しんだ。

もう最高！

「ＳＬ冬の湿原号」は楽しいな。

【旅の総括】
[普通にきっぷを買ったとすると]
１）、普通往復乗車券釧路⇔標茶（経由：根室線、東釧路、釧網線）＝2080円
２）、ＳＬ指定券釧路→標茶＝800円
３）、ＳＬ指定券標茶→釧路＝800円

合計＝３，６８０円分乗車

[実際に利用したきっぷ]
１）、普通往復乗車券釧路⇔細岡（経由：根室線、東釧路、釧網線）＝700円
２）、普通往復乗車券細岡⇔茅沼（経由：釧網線）＝700円
３）、普通往復乗車券茅沼⇔標茶（経由：釧網線）＝520円
４）、ＳＬ指定券釧路→標茶＝800円
５）、ＳＬ指定券標茶→釧路＝800円

合計＝３，５２０円

差し引き＝１６０円おトク！