TommyのDisc 2
46分28秒〜47分36秒
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麻薬の中毒になり正気を失った女王だ
異常に見える
これも現在の概念は違う
売春にせよ 買春にせよ 当事者の責任が一番重いけど
同時に被害者だ
加害者であると同時に被害者でもある
その両方を経験する事で人はサバイバーになれるはずだ
つまり俺は気づいたんだ
“トミー”の中でも重要なこれらのシーンを見た時に
社会で生き残る事が何より大切だという事を
日々を生き抜き威厳と自尊心を持つ事も
今でも悲しいのは 俺の身に起きた事が
世間でも一般的で多くの人が似た経験をしていた事だ
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49分44秒〜52分55秒
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自宅に戻った時 心に傷を受けたと気づいた
今は本当によくある話だ
男に多いが女でもいる
女の方が困難への防衛本能が強い
子供を産むからだ
男は子供を作れても産む事はできない
捨てられる子供がいる現実が俺には苦痛なんだ
そのせいで異常な感情が生まれる
必要以上に人を助けたり イヤでも“イエス”と言ったり
人と親密になる事が怖かったり
いくら色々与えても 何も返さず捨てられる不安
“トミー”もそうだけど 他の作品でも芯にあるのは
ずいぶん妙な話だがブルースなんだ
60年代のイギリスのバンドの少しだけR&B風味の音楽だ
(中略)
誰かを信頼し身を任せたら捨てられる不安を歌い
音楽を通して 捨てられる事への恐怖や
社会や好きな人に見放される不安に立ち向かっている
それに
“トミー”は単なるトミーの物語ではない
ある意味でプロセスも描いている
話の最初と中間と最後に
アーティストが救世主になり その後 堕落するシーンがある
それは避けられない事だ
鏡を見ると映るのは自分自身の姿だ
他の誰かではなく 同じ自分の顔をしてる
つまり 今になって“トミー”を見ると
当時とは違うものが見える
この映画を作る前は
“ライフハウス”の制作に取り組んでいて
インターネットのような仕組みを当時 想像して
今の世の中を予想していた
特に弱い立場の人について
援助や友情が必要な人や孤立した人は
普通なら音楽やダンスに救いを求める
酒や麻薬や強盗もあるかも
自分自身を見つけるために没頭するんだ
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「2004年2月10日収録」とのこと
Peteの感じていることを俺も感じるから俺は“トミー”が大好きなんだ
Tommy[2010年01月11日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1386527101&owner_id=7106525
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