NHKを見ていると『蒼穹の昴』の宣伝をちょこちょこやっています。
私は地上波しか見ることができないので本編は未見なのですが、ほとんどの役をむこうの俳優が演じるなか、西太后だけはなぜか田中裕子です。なんだか妙にしっくりはまっていて笑えます。
笑った後で自分が西太后の顔を知らないのに気がつき、ネットで漁ってみましたけど、残っている画像をみる限りはそんなに似ていません。
知らないのに「なんか似ている」と思わせてしまうところが俳優の力かもしれません。
田中裕子はまぶたがぺたりと一重の典型的なモンゴロイドの女性の顔です。どんな役でもそれなりに対応できる、つまりはツブシのきく顔といえるでしょう。いわゆる美人というより、実はこっちの方が俳優としては恵まれているかもしれません。
『おしん』を演じてから25年間、ちょっと驚くほど変わっていない人でもあります。あれは海外でもたくさんの人が見ているそうですから、山形の寒村の貧農の娘がついに清朝の皇太后にまで上り詰めたということで、感無量ではないでしょうか。もうご飯に大根をまぜて増量する必要もないもんね。
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