mixiユーザー(id:7106525)

2010年01月02日07:13

49 view

スティーヴン・キング『グリーン・マイル4 ドラクロアの悲惨な死』

Stephen King / The Green Mile (vol. IV) The Bad Death of Eduard Delacroix

パーシーによって殺されてしまったと思われたミスター・ジングルズがコーフィの奇跡の手で蘇ったぴかぴか(新しい)

それにしてもパーシーは屑だね。自分が周りから疎まれていることを理解できない野郎。そもそも物事を理解する能力が欠如している人間。自分中心で自分が周りを支配したいと思っている人間。しかし支配しているのではなく、現実には掻き乱しているに過ぎない馬鹿。こんな人間とは関り合いたくない。むかっ(怒り)

第五巻への期待が膨らむ伏線が一杯。早速読み始めようっと。グッド(上向き矢印)

98〜99ページ
---- [start] quotation ----
このときすでに、例の計画が――その萌芽なりとも――わたしの頭のなかにあったのだろうか?(中略)重要でないことは星の数ほどあるが、だからといって人間は考えをめぐらすことをやめられない――それがわたしの悟ったことだ。
---- [ end ] quotation ----

禿同exclamation俺も考えをめぐらすことを止められない電球


解説は養老孟司だ。

まずはホラー作家キングに関する箇所を引用する。『グリーン・マイル』とはあまり関係ない。

151〜152ページ
---- [start] quotation ----
『スタンド・バイ・ミー』は、キングの別な一面を見せてくれた作品である。(中略)そのときの実体験は、少年だったキングにとって、この作品に書かれているものより、はるかに恐ろしいものだったらしい。精神科医のレノア・テアは、幼友達が轢死した現場に居合わせた体験が、後のホラー作家、キングを作ったと見ている。キング自身はその記憶を抑圧した。本人はその記憶がないというのである。

いつも思うことだが、恐怖は子どもが感じるもっとも普遍的な感情である。大人の行動を強く支配する、恋愛という情動は、子どもには欠けている。権力欲も正面に出ようがない。それなら、子どもをもっとも強く支配する感情は、恐怖以外にないのである。キングという作家は、その恐怖という情動を、成人するまで持ち続けた少年である。私はなぜかその感情に強く共鳴する。
---- [ end ] quotation ----

『スタンド・バイ・ミー』も面白い作品だ。一度読んだ。映画も大好き。映画は何度も見ている。

「幼友達が轢死した現場に居合わせた体験」があったとは、辛い事だ泣き顔

そう。恐怖に襲われたとき、人は何をしでかすかわからない。俺自身も含めて。まったく恐ろしい限りだ。げっそり


『グリーン・マイル』についても引用しておく。

156〜157ページ
---- [start] quotation ----
『グリーン・マイル』は、キングの作品の中では万事が穏やかなほうである。物語が淡々と進み、よくこなれた感じがする。(中略)こういうものを寝ころんで読めるのが、現代の幸福であろう。その幸福を知らない人がいるとすれば、お気の毒と申し上げるしかない。
---- [ end ] quotation ----

御意にござります。俺も寝ころんで次巻を読み始めようと思います。手(パー)

でもさ、知らない人は知らないからこそ、他に幸福があるんじゃないかな?あっかんべー



スティーヴン・キング『グリーン・マイル3 コーフィの手』[2009年12月23日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1370346469&owner_id=7106525
0 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する