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先週土曜日24日は、ひょんなことから山形県尾花沢市で夕食を食べることになった。
山形県と言えば、統計的に日本でいちばんラーメンを食べる県民だから、ボクもラーメンにしよう。
山形県では冷やしラーメンが普及していて、夏もラーメンを食べるからだそうなので、ここは冷やしラーメンを食べるべきなのだが、この日は寒く、気温7℃台だ。
前日は気温20℃を超える蒸し暑い東京出張だったこともあり、寒くてとても冷やしラーメンなど食べる気がせず、あったまるラーメンが食べたい。
今回は、東京出張ついでに回っているが、出張自体が夜の懇親会もある盛りだくさんのびっちりのスケジュールだったし、スーツ姿だから日数分のワイシャツや仕事用に会社からパソコンまで持って歩いており、普段の旅行より荷物も多く、また、毎日宿泊場所が変わるため、荷物を置いて出掛けるわけにもいかずその荷物一式を抱えて歩いている。
釧路を出発してからハードな日程の4日目の夜ともなればくたくたで、もうヘロヘロに疲れている。
元気が出そうなモノが食べたい。
そう思っていると、「名物からしみそラーメン」というのぼりがはためいているラーメン屋があった。
寒いしヘトヘトだし、辛いラーメンであったまるし、疲れたカラダに辛さで強制的に血のめぐりをよくする、こりゃいいや。
その「だるまや尾花沢店」に入ったが、この「だるまや」は、山形県内を中心に、仙台にも店舗を構えるチェーン店だそうだが、山形県では割と一般的な「からしみそラーメン」の元祖が「だるまや」なんだそうだ。
念のためメニューを見ると、みそだけじゃなく、醤油も塩も「からし○○ラーメン」があり、そっちも気になるし、もっと気になる「レモン味噌」なんていうメニューもあったが、今回は初めてなので、名物で元祖という「からしみそラーメン(680円)」にする。
辛さは希望を聞いて調整してくれるようなので、今回は5段階の2番目に辛い「大辛」で注文。
「からしみそラーメン(大辛)」ができあがったが、見た目はそんなに真っ赤でもなく、「ちょっと辛みが浮いた味噌ラーメン」だ。
これは旨そうだ。
まずはどれほど辛いのか、スープをひと口すすってみる。
確かに辛いが、いわゆる「激辛系」というほど辛くはなく、多少ひーひーする程度で、ちゃんと味噌ラーメンを味わいながら食べられる。
味噌のスープも、ぽとぽとで濃厚なタイプの味噌ラーメンではなく、割とさらっとした胡麻風味の味噌ラーメンだ。
これは疲れたカラダに結構イケる。
味は、名古屋の辛い味噌ラーメン「台湾ラーメン」に似ているが、乗っている具が全然違う。
こちらの具はチャーシュー、メンマ、もやし、ワカメ、コーンと、「普通の味噌ラーメン」だ。
これに薬味のねぎと細かく切られたニラが少量浮いている。
「少量」というのがポイントで、臭みが漂うほどではなく、あくまで「薬味」なのだ。
このニラのアクセントが効いており、全体の味が引き締まっており、おいしい。
チャレンジ系激辛メニューじゃないから、汗は額にじんわりかく程度で、大辛くらいでちょうどいい。
あったまった。
普段味噌ラーメンなんてめったに食べないが、疲れたときに辛しみそラーメン、これは結構いいかも知れない。
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