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2007年07月07日14:24

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俺とPink Floyd

Dream Theater / Train Of Thought[2007年06月30日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=482487113&owner_id=7106525
↑ここで躁鬱病のことに触れたので、この日記を書いてみたい。

俺が躁鬱病のことを知ったのは高校生のときだ。そのようなものに関心を持った理由は、俺がそんな傾向にあるのかなと自覚していたからだ。

やがて俺はPink Floydと出逢った。初めて聴いたのは「The Dark Side Of The Moon」だった。高校二年生のときだったと思う(高校生の頃も日記を書いておけば良かったな)。人間のDark Sideを見事に描いた楽曲に心底感動した。中でも「Time」に滅法やられた。

---- [start] quotation ----

〔翻訳日:Mon Mar 29 01:15:08 1999〕

退屈な日々を時は正確に刻んで行くが
お前はそれを無造作に浪費して行く
馴染みの故郷の中をさ迷うだけで
道を示してくれる誰かを待つしか能がない

日溜りで寝そべるのにも飽き、部屋で雨を眺めて過ごす毎日
若いお前の人生はまだこれから、時はあり余っている
だがある日突然、十年があっと言う間に過ぎ去ったことを知る
誰も知らせてくれはしない、お前は出発の機会を逃したのだ

太陽へ追い付こうと走っても
太陽は沈み、やがてお前の背後に現れる
太陽は変わらないが、お前は年老いる
息が切れ、お前はいずれ死んで行く

年を追うに連れ、時は矢のように過ぎ去る
計画は無駄になり、走り書きが残されるだけ
英国人らしく、静かな絶望にすがりつく
時は過ぎ、歌は終わる
もっと言いたいことがあったのだが


Time

Ticking away the moments that make up a dull day
You fritter and waste the hours in an offhand way.
Kicking around on a piece of ground in your home town
Waiting for soemone or something to show you the way.

Tired of lying in the sunshine staying home to watch the rain.
You are young and life is long and there is time to kill today.
And then one day you find ten years have got behind you.
No one told you when to run, you missed the starting gun.

So you run and you run to catch up with the sun but it's sinking
Racing around to come up behind you again.
The sun is the same in a relative way but you're older,
Shorter of breath and one day closer to death.

Every year is getting shorter never seem to find the time.
Plans that either come to nought or half a page of scribbled lines
Hanging on in quiet desparation is the English way
The time is gone, the song is over,
Thought I'd something more to say.
---- [ end ] quotation ----

こんな音楽を作る人達が、こんな音楽が大好きな人達が、俺の他にも一杯いるのかと思うと、未だに感動する。

昔書いた文章もついでに引用してしまおう。

---- [start] quotation ----
陰と陽
〔更新日:Tue Mar 30 00:54:16 1999〕

 私は中学生の頃から自分で自分の存在が疎ましくなり、どのように立ち振舞えばよいのか混乱し、自分の感情や欲求を無視しようと努力した。そして高校生のときPink Floydに出会い、人生の虚しさを見せ付けられて愕然とし、自分の周りの“壁”を意識し始めた。いつしか自らも“壁”を築いており、殆んど無感覚に流されるまま生きていた。たとえ何らかの感情や欲求を抱いたとしても、それを表現することが恐くなり、当たり障りのない仮面を付けていたのではないかと今では推測している(当時の感情と欲求、そしてその露出が素直なものだったのかどうか自信がないのだ)。もしかしたら私は、素直で真面目な優等生と思われていたのかも知れない。だがそれも仮面だったのかも知れない。本当のところは、今となっては私自身にさえ判らない。私はあの頃、何を感じていたのだろうか?そしてそれをどう表していたのだろうか?確かに色々と感じてはいた。しかしそれを素直に表すことはせず、自ら抑制し過ぎていたと思う。その所為だろう。折角の当時の記憶が不鮮明なのだ。失ってしまった想い出はもう戻らない。何と惜しいことをしてしまったのだろう。

 そんな当時の私は、Pink FloydやKing Crimsonを聞くことが大好きだった。しかしそれを誰に推薦してみても、余り共感してもらえなかったあの頃、自分だけがこの音楽が描く世界を理解できると独りごちていた。

 実はその頃、リアルタイムでブルーハーツとも既に出会っていた。初めて「リンダ リンダ」を聞いたとき、心が激しく震えたのを今でも鮮明に憶えている。しかしその感動さえも素直に表現できなかった。「これは何かの間違いだ」と自分を欺き、「大したことではない」と高を括り、「余り深入りしない方が良い」と距離を置いた静観を装っていた。また、「あの歌がいい」と語り合いながら、一緒に歌を口ずさむ友達もいたが、その友達からブルーハーツを紹介された事実が口惜しくて、ブルーハーツが素晴らしいのは理解できるがPink FloydやKing Crimsonには敵わないと考えていた。自分が好きなものには共感してもらえなかった反発から、心底共感することを意識的に避けていた。その後も社会人になるまでは、「ブルーハーツが好き」と公言することは少なかった。振り返ってみると、当時私が唯一聞いていた日本のバンドだったのだ。尤も大学生の頃が、一番深くPink FloydやKing Crimsonにのめり込んだ時期だった。大学生の私はPink FloydやKing Crimsonを独りで聴き込み、その世界に埋没することに多くの時間を費やしていた。

 そんな私もあるとき(1993年8月から徐々に)“壁”を壊し始めた。その原動力としてブルーハーツの影響は大きかっただろう。今では素直に「ブルーハーツが好き」と言える。そして“壁”を壊した後、自分らしく生きていく為の活力を与え続けてくれる恩人がハイロウズである。「一番好きなバンドはハイロウズ!」と自信を持って宣言できる。自分で自分が嫌いだったかつての私はもういない。

 片や人間の憂鬱・傷心・孤独・不安・恐怖・狂気を暴く精神科医のようなバンド(Pink Floyd)と、聞く者に常に緊張を要求し、変拍子や複合拍子、即興演奏で混沌と秩序の世界を描くバンド(King Crimson)。片や「ありのままでいいじゃないか」と素直に歌い上げる4分の4拍子16ビート一辺倒の単純明解なロックンロールバンド(The High-Lows、The Blue Hearts、真島 昌利)。何と対照的なことだろう!

 これらが私の陰と陽を象徴しているように思われる。但し真島昌利の陽には、陰の力を裏返した部分、陰を隠すために虚勢を張っている部分が僅かにあるように私には思われる。陰を陰として素直にさらけ出すのではなく、あたかも絶対値を取ったかのように陽として表現してしまう。それが益々私に相応しい。そんな真島昌利には愛着を感じざるを得ない。逆に甲本ヒロトは純粋に陽の人である。私にとっては、絶対にそうはなれない存在である。だから敬愛してしまう。
---- [ end ] quotation ----

1993年8月2日に、中学の同級生だった大好きな女の子が亡くなった。やっぱり片思いでした。

Pink Floyd最高です!俺の宗教です。ごめんなさい。
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