あれから、アホ蚊との熾烈な戦いは丸一日続いていた。
栄養失調の私の体から貴重なる血液を盗むたぁ残虐非道この上ない!
奴は空を飛ぶ卑怯者だ。
このままでは私は殺される・・・。
そう思った私は最強の助っ人を引き入れた。
それは家の前をピョンピョン跳ねていたハエトリグモ君だ。
事情を話すとハエトリグモ君は、
「OKもりちゃん。一緒に闘おう!」
と、快く引き受けてくれた。
んだもんで部屋にハエトリグモ君を招き入れた。
かくして私とハエトリグモ君との共同戦線が張られた。
今晩には決着が着くと思われたが・・・
日が落ちて暗くなった部屋でパソコンを開いていると、
なんとアホ蚊がモニターの光に寄ってきてピタリと止まった。
「くわーーーっ!」
ビターーン!
・・・あっけなく全てが終わった。
今までの苦労は何だったんだろう?
今日は怪音に悩まされる事も無く安眠出来そうだ。
あ、ハエトリグモ君どうしよう・・・
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