早朝、仕事する前にコンビニで朝食を頂く。
お腹も膨れて仕事モードになった。
すると何やら視線を感じる。
ふと振り返るとそこにはガードレールに乗っかった一匹のカラスがいた。
「こ、こいつバビル二世の怪鳥ロプロスのようにでけえ!」
カラスって間近でみるとけっこうでかい。
全ての動物と会話できる天才の私はカラス語で会話を試みた。
「カァーカァカァ。(こんにちはカラスさん)」
「・・・・・」
カラスさんは無視している。
随分人見知りなカラスさんだな。
そう思った私は、もっとフレンドリーな会話を試みた。
「クエクエ、カァーカ(そういえば、都知事は慎太郎になったね)」
「・・・・・」
カラスさんは心を開こうとしない。
人間に酷い仕打ちでもされたのであろうか?
「コケケ、クルックー。(今日は元気ないねえ)」
しまった、これはハト語だ。
その後、何回か会話を試みたが駄目だった。
残念だが、集合時間が近付いているので私はカラスさんとの会話をあきらめた。
「カコカコ、カカァー(もう時間だから仕事に行くね)」
そう言い残すと私は仕事場に向かおうとした。
するとその時、
「カァカァカァカァ(働け働け貧乏人)」と、
くそガラスはほざいた。
少なくとも私にはそう聞こえた。
「なんだと!オラァー!!(人間語)」私が叫ぶと
「カァ!クエエ〜〜ッ(きゃあ!こわい!!)」と、
くそガラスは一枚の羽を落として一目散に逃げ去った。
勝った!
今日からこの縄張りは俺様のものだ。
満足気にカァー!と勝利の雄叫びを発すると私は仕事場に向かった。
ログインしてコメントを確認・投稿する