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2024年05月04日16:42

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(政治)日本は外国人嫌いで移民望まず

アメリカのバイデン大統領が首都ワシントンで行われたイベントの中で、アメリカの経済が成長しているのは移民を受け入れているからだと述べたあとで、「なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と発言したらしい。このバイデン大統領の発言は、概ね正しいとみて間違いない。

私は以前に『世界のニュースを日本人は何も知らない』(谷本真由美著:ワニブックスPlus新書)という本を読んだことがある。この本の中に、アメリカのアイオワ大学、ミシガン大学、シアトル大学の研究者が行った、人種的多様性と創造性の相関性による研究が紹介されている(当該書P105)。この研究は、同じ人種で構成されたグループと、多人種で構成されたグループに同じビジネス上の課題を与え、各グループが出した解決策を比較するというものである。この研究によると、人種的に多様なグループのほうが創造的であり、画期的な解決策を生み出したと結論づけているという。

日本はこれからどんどん移民を受け入れていったほうが良いと思う。ただし、日本人の側に、異人種を受け入れるマインドを養成することが必要になる。そのときのポイントは、日本人が「宗教意識」を持つことである。この場合の「宗教意識」とは、私の勝手な造語に過ぎないが、その意味するところは、「自分は自己の信ずる宗教に基づいて自分の人格を形成しているんだ」という意識のことである。このような「宗教意識」を涵養することによって、外国人が自己の信仰とは異なる宗教意識をもつことはあり得るんだという前提の認識が生まれ、これが相互理解のベースとなっていく。ところが現状の日本人は全くといっていいほど宗教意識が欠如している。このため、宗教意識を持っている外国人を理解することができないでいる。

バイデン大統領の「なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」との発言の中に誤りがあるとしたら、それは多分「彼等が外国人嫌いで…」という部分だろう。日本人は外国人が嫌いというよりは、相互に理解しあうベースとなるマインドに準備が不足しているのである。外国人を観光客として受け入れる場合なら、この程度のマインドの準備不足はたいして問題をもたらさないが、一緒にビジネスをするとなると、「宗教意識」の準備は避けて通れないだろう。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014438711000.html

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バイデン大統領 “日本は外国人嫌いで移民望まず” 発言と報道
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014438711000.html

ロイター通信などは1日、アメリカのバイデン大統領が首都ワシントンで行われたイベントの中で、アメリカの経済が成長しているのは移民を受け入れているからだと述べたあとで「なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と発言したと報じました。

秋のアメリカの大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領は1日、首都ワシントンで選挙イベントを行いました。

ロイター通信は、イベントの中でバイデン大統領が「われわれの経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」と述べたあとで「なぜ中国の経済がひどく失速しているのか。なぜ日本は問題を抱えているのか。なぜロシアもインドもそうなのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」と発言したと報じました。

これについて、アメリカのメディア、ブルームバーグは、バイデン大統領は3週間前、ワシントンで岸田総理大臣を国賓待遇で歓迎したばかりだと指摘し「中国の経済的な苦しさと移民の受け入れを関連づけて指摘したことはあったが、今回はロシアだけでなく、長年の同盟国である日本も加えた。彼の批判は日本の反発を招くかもしれない」と伝えています。

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