乗りものニュースで、「アメリカ空軍の画期的な空中給油に成功」
の発表がニュースが載っていました。
C-5M「スーパーギャラクシー」大型輸送機と
KC-10A「エクステンダー」空中給油機を使って
「逆空中給油」の飛行試験を実施し、見事成功したというもの。
記事は語ります。
この試験は、従来の空中給油の概念を逆転させるもの、と。
世界中へ展開する能力を重要視するアメリカ空軍は、
即時展開飛行を支える空中給油機。
空軍、海軍、海兵隊も空中給油機を合わせると606機にも達するそうです。
そんな空中給油機も自機の燃料消費が発生する訳で、
他機に燃料を分け与えることは、自機の燃料を代償としていると、
実際に、空中給油機が燃料不足に陥り帰還困難になった例は
少なくないそうです。
過去、フォークランド紛争時、イギリス軍が本土から、
南米のフォークランド諸島にアブロ・バルカン爆撃機派遣の際、
燃料給油機随伴のため給油機にもリレー式で燃料補給した例があるのに、
と思っていたら、
今回の試験の根幹は燃料給油ブームの付いていない給油機に
給油を受けるべき給油ブームから燃料タンクに逆送油する、
と言う試験みたいです。
給油効率は極端に落ちるみたいですが、飛行場に辿り着けない給油機に
緊急で最低限の燃料を送り込むには充分みたいです。
今後空中給油機にも
最初から給油ブームが取り付けられるようになるでしょうが、
現状の打開策であるには違いありません。
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