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2024年03月30日00:00

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気にしない、火にしない

人間、殴られたり蹴られたりすれば痛いのは当然ですが、
心無い言葉や暴言を浴びせかけられると、殴られた以上のダメージがあったりしますよね。


最近はそういった事が、直接面と向かってではなく、
ネット上で行なわれていたりしますから、タチが悪いですよね。


何らかの不祥事をきっかけに、
爆発的に注目を集める事態や状況を指して【炎上】とか【祭り】と言ったりします。


炎上の定義というのは『サイト管理者の想定を大幅に超え、
非難・批判・誹謗・中傷などのコメントやトラックバックが殺到する事』だそうでして、
そうなってしまうと個人の力では、どうしようもないくなりますよね。


「すみません、僕のブログが炎上してしまったので、すぐに来てください!」
と消防署へ電話した方がいるそうですが・・・そういう炎は消防士さんたちも消せないですよね。


ところがそういう時代になったからこそ、成り立つ商売というのもありましてね。
炎上しているサイトを鎮火させるという、ネット上の消防士とでも言うべき【火消し業者】があるそうですね。


どうやって火を消すのかというと、
ある会社が不祥事で叩かれてネット上で炎上状態になっていたとすると、
数人でチームを組んで、まずその掲示板に、
その企業を擁護する書き込みをバンバン投下するんだそうですね。


そうすると、掲示板に企業を叩くための書き込みをしていた連中は、
次第に擁護の書き込みをする相手を攻撃しだすんですね。


炎上させていた彼らが本来やっていた事は、その企業を叩く事なんですが、
それが『ムカつく書き込みをする奴を叩く』という作業に没頭し始めるんですね。


そうすると、自然と人は飽きていなくなるんだそうでして、
単純な方法ではありますが、かなり効果があるそうですね。
人というのは、みんな同じ意見の者同士が大喜びで叩いてる流れに
反対意見の者が現れたら攻撃しだすわけでして、
その習性をうまく利用しているという事ですよね。


もう一つ定番の対応がありましてね。
やはりチームを組んだスタッフ数人で定期的に書き込みをするんですが、
その内容というのが『さっき企業にクレーム電話してきた。
ず〜っと文句言ってやったけど、向こうは平謝りだったよ』とか
『事務員らしき女が出たが、怒鳴りつけてやったら涙声になってやがった』などという、
企業を攻撃している側の人間として、嘘の内容の書き込みをするんですね。


こういう書き込みをさりげなく投下していく事により
『何だ、もうかなりの奴がクレーム電話とかしてるんだな』という印象が
次第に植え付けられていくと『あんなに多くの奴が既に電話をしてるなら、
もう俺はいいや』という心境になり、更に行動しようとしてる人たちを抑制し、
ネガティブな行動の芽を摘む事ができるんですね。


こういった方法は、
全て心理学を踏まえて作られているわけでして、なかなか奥の深いものがありますよね。


「この間さ、大事なテスト前だというのに、ずっとネットやってたら、炎上しちゃってさ」
「そうなの?」
「うん、尻に火がついたんだよ」
こういうのは消しようがないでしょうけどね。


微笑亭さん太
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