mixiユーザー(id:28135846)

2024年01月13日13:44

112 view

今年度1番の重量級プログラム、かな・・・センチュリー定期

いやあ、お腹一杯。

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第278回定期演奏会
飯森範親 指揮 日本センチュリー交響楽団
(コンサートマスター荒井英治)
[ヴァイオリン]三浦文彰
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ長調 op.77
ブルックナー:交響曲 第3番 ニ短調 WAB 103「ワーグナー」(1873年ノヴァーク版第1稿)

演奏が終わったのが9時20分という最近では珍しい長時間コンサート。それでも、内容の充実さから、長いとは感じなかったです。

前半は三浦さんのヴァイオリンが好調。この難曲を暗譜でほぼほぼパーフェクトで弾いてのけて見事。前回だったか(何の曲だったろう?)楽譜を見ながら、しかも今一つこなれない演奏でちょっとがっかりしたのだが、今回は、さすがは三浦文彰と思いました。この曲を聞くのはこれで4回目なのだが、ボリス・ベルキン&井上通義が強烈すぎて、あれを凌駕することは困難と思われるのだけれど、十二分に演奏効果を堪能。特に、最終楽章の疾走感は絶品でした。

ブル3は、ブラスの豪快な鳴りが聞き物。1楽章から全開バリバリで、これで最後まで持つんかいなと思っていたら、吹き切りましたもんねえ。ホルンの客演主席が坂東さんと言う女性の方だったが、この人を筆頭に四人の客演と1人のメンバーからなる五人のホルンセクションが盤石(でもよく考えると、ほぼほぼ客演なのが寂しいけれど)。ある意味では、今回のブラス、結構な腕っこきを揃えた結果ともいえますな。

あとは、12型対向配置のストリングスも結構いい響きを作っていたと思います。第1稿ならではの聴かせどころである、1楽章の指輪からの引用、2楽章でのタンホイザーを思わせる堂々たる音楽の歩みのところでは、胸にグッとくるものがありました。

飯森さんのブルックナーって結構いいなあ、と思っていて、この3番もその音楽は仰ぎ見る「大きさ」を感じさせてくれて、満足な時間でした。終演後のコメントで「今年、最も早いブルックナーの演奏」と飯森さん言っておられたが、ブルックナーイヤーの今年、来年度プロにもう一度くらいブルックナーの何かを入れてくれたら良かったのになあ。ちょっと残念かも。可能なら、シンフォニーホールの企画もので実現できないものかしら?

3 17

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031