今日は久しぶりの【ジュンク堂まつり】ぢゃ。
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いや、祭りのつもりはなかった。
書店漁りにときどきある事象なのだが、次々に、あらまほしい新刊の見つかる日といふのがある。
アラマホシイとは、好ましい・望ましい・そうあって欲しい、なる意味ではなくて、次々に欲しい本が登場して、「あらま、ほしいわ」 といふ状態である。
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ある理由で、おそらくジュンク堂の20代と見えるジャニーズみたいな書店員、もとい、スマイルアップみたいな、いないな、スタルトーエンテルテインメントみたいな書店員は、この白髪ジジイいかれてるわ、と思ったかもしれない。
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発見伝を順にまうしあげやう。
方言漢字事典
『大漢和辞典』の百年
書店では語学の棚をまず見る。これは無視できない2冊だ。
自称詞〈僕〉の歴史
池袋ジュンク堂には、語学とは別に、日本語学・方言学のコーナーが全然違う階にある。
「僕」 の歴史なんてのは、案外 盲点である。
こういうお題の出し方がセンスである。
エライ学者センセは、このセンスに欠けることが多い。
出落ちでコスリまくられているネタを持ってきて、それを一から議論するので退屈なことこの上ない。
多くの人に読んでもらいたかったら、論文バカみたいな文章は一から改めよ。
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次に地方出版のコーナーへ。
階数の順に見て回らないので、エレベーターで激しい上下動。
株の相場だったらトレーダーはノイローゼになる。
利根川は東京湾へ戻りたがる
さきたま出版会。
荒川のベンキョーをして、関東平野の川が、自然に、はたまた、人間の手により、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、めちゃくちゃな変遷を遂げたことを学んだ。
埼玉には、何でもない町の方々に 「河畔砂丘」 といふ砂山が点在しているらしい。
まったく聞いたことのない話なので買うた。
南島の地名を歩く
実は、琉球諸島の地名を扱った本といふのは珍しい。
ボーダー新書。
沖縄に関する新書で、信頼がおける。
仲村渠(なかんだかり)の語源は?
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地図のコーナーに行くと【今尾恵介】さんの新刊があるかどうかわかる。
2冊あった。
今尾さんよお、あんた、いつ本書いてんだ。
すごいスピード。
スピード違反。
この人、よほどネタを溜め込んでいるんだらう。
湯水のごとく出てくる。
渇れない泉だ。
地図で読む戦争の時代
地名散歩
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回ったがアラマホシイ新刊のなかったコーナーは割愛している。
最後に寄ったのがアートのコーナー。
世界から忘れられた廃虚
実にいい感じの写真集である。
廃虚は廃虚でも、作ったニンゲンたちの当てが外れたり、時代に取り残されたりして廃墟になったもので、世界遺産になるような類いではない。
世界愚産。
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で、最後にオチがある。
唯一、今日買おうと思っていた。
ぱるる、困る。
AKB48 島崎遥香の写真集だ。
2013年刊。
ビニールが白く擦れているので、もちろん長らく動いていなかったのだろう。
最近、バラエティに出てきて、多少自分の言葉でしゃべるようすが可愛いのであるな。
やっと、ぱるるの本性が見えた。
塩でもないし、手の込んだヤリ手でもない。
普通の女の子である。
女の子ったって、29歳なんだが。
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