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2023年11月25日20:38

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ウルトラマンタロウ第26話 『僕にも怪獣は退治できる!』

この話は、地味にタロウのターニングポイントだと思うのです。

我らが石堂淑朗先生のお弟子さんにして、『タロウ』『レオ』『80』で脚本を執筆。

後に小説家としても活躍される、阿井文瓶先生の脚本家デビュー回です。

阿井文瓶先生の脚本は、ゲストの子役の問題やコンプレックスに焦点を当てる事が多く。

そうしたゲストが、怪獣と闘う、または向き合う事によって、成長する話が多いです。

「ウルトラマン80」では前半のメインライターを務め、いわゆる「教師編」の、世界観を固めています。

デビューこそ『タロウ』中盤ですが、第二期のホームドラマ路線で、活躍した作家さんと言えるでしょう。

さて、この話では、冒頭で健一くんと竹雄くんが、小学生をいじめる中学生の集団を、見て見ぬふりをしようとしますが。

いじめられている子が持っていた、ウルトラマンタロウの、お面を見た健一くんは、猛然と中学生に食ってかかり。

ボコボコにされながらも、「もう少しで、卑怯者になる所だった」と言います。

このシーン、子供の時は「説教くせぇな」と思ってましたが(笑)

今、見ると、非常に良く出来たシーンです。

ただ、中学生の子役が揃わなかったのか、いじめっ子の中学生たちも明らかに小学生で、学生服がブカブカなのが可愛らしいですが。

そんな健一くんに加勢もせず、紙芝居屋のお父さんを恥ずかしく思っている竹雄君ですが。

怪獣ムカデンダーが出現し、子供たちを逃がそうとしたお父さんが、重傷を負わされると。

ムカデンダーへの闘志を燃やし、危険をかえりみず、ピンチになった光太郎さんの手助けまでします。

さっきからゲストの竹雄くんの話ばかりしてますが、ムカデンダーも暴れ回ります。

着ぐるみの尻尾の部分に人が入り、アクターさんの股間の辺りから前に首が伸びた、独特なデザインのムカデンダー。

秋祭りの神社や、光太郎さんの登る、火の見やぐらなど、ミニチュアが凝っているのも嬉しい所。

タロウとの戦いでは、ムカデンダーの首と胴が離れ、また合体する見せ場も。

激戦の末、物凄く久々に、ストリウム光線で仕留めるタロウ。

怪獣を逃す話や、光線が防がれる話が多かったので、ストリウム光線が決め技になるのは久々です。

お父さんも無事、回復し、竹雄くんも、間違った事を許さない、勇気ある少年になるのでした。

第二期ウルトラのキーパーソン、阿井文瓶先生の加入を経て、タロウは次回から「おなじみ怪獣、宇宙人ぞくぞくシリーズ」に突入します。

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